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恐
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昔からホラーや怪奇譚は苦手な質だ。
「早く人間になりたい!」
というアニメは、1人では観れなかったし。
全身灰色で子供を連れ去る妖精が恐くて、かじやとようせいという絵本を触れなかった。
口裂け女とか
トイレのなんとかとか
都市伝説も怖かったけど
(思い出してはいけないタイミングでウッカリ思い出すから余計に)
中でも一番ダメなのが
人形系
まだ幼稚園に行っていた頃だったと思う。
伯母が私の誕生日に抱き人形をプレゼントしてくれた。キレイな巻き毛や豪華な洋服。スベスベな白い肌。私は大喜びで礼を言った。
しかし、抱いた瞬間、人形の目が開き、ママーと声がした。
「人形が勝手に動いた!?喋った!」
私は仰天。
2メートルほど、飛んで離れた。
コチラは必死で避難したのに、その様子を母と伯母はケラケラ笑って見ている。
そんな状況が、更に恐ろしいという気持ちを増幅させた。
普段ならすぐさま母の膝にとりすがり、怖かった!あの人形は嫌いだ!!と泣いて訴えるのが私のスタイルだったが
母の傍には伯母がいて「この人形高かったのよー」などと話している。
とにかく、ここから離れよう。
私はそう考えて、隣の部屋へと逃げた。
母に呼ばれても、伯母にお菓子をあげると言われても、頑として戻らなかった。
人形を袋に入れて離れた所へ置いた、と言われて初めて、おそるおそる元の部屋に戻り、あの人形だけは絶対要らない!!家に置くことも無理だ!と全力で母に訴えた。
人形は後日、ストレートヘアで顔はプラスチック、もちろん目は描かれていて1ミリも勝手に動かない、そういうタイプの物と返品交換されて、私に渡された。
(そう言えば、自分へのプレゼントにあんな風に真っ向から本人の前で文句を言って、返品交換までさせたのは、あれ1回きりだな…。)
留守番中にウッカリ1人で、深夜にデパートのマネキンが一斉に動き出す、という内容の映画を観てしまった時は、デパートに入ることが怖くて仕方無かったし。
なぜか着ぐるみも、生理的に受け付けない。
(○リキュアのショーに行った時、握手したい!と子供が列に並んだ時は、子供たちとは心臓が別な意味でバクバクだった。)
かなり昔、お祭りで天狗面の人物に逢った時も、おぶわれていた祖母の背中で全力で泣き叫んだ。
ナマハゲとか、御陣所太鼓とか、ない地域でマジ助かったー、と今でも本気で思う。
そんなこんなで、昨日、急いで雛人形を飾った。
押入れから物音がしたとかではない。
リアルに相方が「まだ出さないの?」とうるさいからだ。
まあ、子供も喜ぶので、それはそれでいいのだけれど
次はしまうタイミングに悩むんだよなぁ…。(;´д`)
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