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なんだっけ?
『プレゼントで判る心理テスト』?
カバンと
クツと
ネクタイと
後もう1個。
えーっと…腕時計?
たしか、Sの度合いを調べるみたいな、内容だったかな?
ま。何でもいーけどね。
とにかく
昨日俺は、珍しい作りのブレスレットを見付けて、後輩の川根に渡したんだ。
そしたらさ。
急に川根のカレシくんって人に詰め寄られたんだよなぁ。
意味?
そんなの別にない。
ただ、繊細な模様の刻まれたそれを見つけた時に
―ああ、コレは川根だな。
って思ったから、そうしたまでのことだ。
そうだよ。
1人でフラッと出掛けた先で買った。
値段も手頃だったし。
絶対似合うと思ったからな。
いや、だからさ。
さっきから言ってるじゃん?
俺、川根とは何でもないって。
たまーにこういうこと、するんだよ。
自分の知り合いにピッタリだ♪って嬉しくなると、つい…
だって。
カレシじゃなきゃ、プレゼントしちゃダメです!とか
誕生日じゃなくちゃ、アクセは買っちゃいけません!!なんて法律はないんだろ?
それに、本人だって、超気に入って喜んでたしさ…?
なー、そんなコワイ顔でずっと睨まれてもさぁ
一体このブレスレットのナニがイケナイのかが、ちっとも俺にはわかんねーんだけど?
あっ!!
悪いけど2人とも、ちょっとそこで待ってて!
すぐ戻ってくるからさ。
悪い!待たせたね。
でさ、このサンダルなんだけど。カレシくんに、どうかな?
―お!気に入った?
うん。似合うね。思った通りだよ~。
うん!キミにはその色だよな、やっぱ。
えっ?
うん。良いよ、持って帰って。だって、その為に持って来たんだし?
誤解が解けた記念ってことで(笑)
じゃ。末永く仲良くね。
バイバイ♪
『なぁ、川っち。』
「ん、なあに?」
『マジであの人ヤバくね?』
「…だよね。」
『あの調子で、他人にモノ買って、あげちゃうのかよ!?ウソだろ?』
「ホントだし。スゲー、ぴったりだったり、探してるタイプどんぴしゃなんだよね。でもさ?いっこだけ困ったとこがあるんだ。」
『何だべ!?』
「酒が入ると、別人になるらしーよ。」
『おまえソレ見たのか?』
「いや。オレは飲めないし。つか、オマエに飲み会禁止されてるじゃん!?」
『あー、そうだったな。』
「世間にはさ、知らない方がイイコトもあると思うんだよね…。」
『ん?何か言ったか?』
「いや。…そのサンダル、オマエにスゴく似合ってるよ。」
『へへへっ。照れるじゃん♪』
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