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瞬
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知り合った日もいつだか定かでなく
学年も違う。
しかも、男子なのに
何の違和感もなく女子に混ざり、微笑んで頷いている姿が常にある。
――なんなんだ、Mさんて?
まるで、そう…ネコのような。
かなり不思議だよなぁと、首を傾げて、私は穏やかな声の主を見上げた。
順を追って、よくよく考えてみれば、別に不思議でも何でもないことだった。
わたし自身が、Mさんを追っかけていたのだ。
いや。それは、少し違うのかもしれない。
Mさんは、私の先輩Kさんを想っていて
だから、何かとKさんと一緒にいることが多かったわたしの傍にもいたのだった。
想いを自覚した途端、失恋した。
そして更に
先輩Sさんに聞いたところによれば
現在Mさんは、先輩の親友Nさん(私も顔見知り)のカレシであるという…。
だが、MさんはKさんを未だ諦めきれず、カノジョであるNさんの手前もあって、親友というポジションをキーピングなう
((((;゜Д゜)))
Kさん(オトコマエ女子)のMさんへのイライラ
Mさん(肉体派ストーカー男子)のKさんやNさんへ対するクヨクヨ
Nさんの(粘着系女子)Kさんへのジリジリ
一見穏やかに見えていたソコは、実は三者三様の思いが渦巻く、地雷原のような場所だった!?
(;´д`)
最早私などの割り込む余地は、全く無いどころか、何かの拍子に、誰かが爆発する現場に遭遇するは必至な状況。
わたしはMさんを諦めた。
というか、現在は他人のカレシだと知った瞬間、スッカリそんな気は失せてしまった。
その後、人生初の告白を受け、恋愛相談をMさんに持ち掛けたところ、キッパリこう言われた。
『変な気は持たせるな。振るなら、バッサリやってやれ』と。
まだ、私が腐りかけだった頃の遠い記憶である。
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