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プリーモとデーチモ(初代ファミリー+10年後ツナ)
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ある朝いつものようにGがジョットを起こしに部屋にやって来た
G「ジョット、そろそろ起き…」
ベッドに居るジョットへと視線を向けたG
だがそこにあった光景に唖然とした
G「ジョットが二人…?」
ベッドからは独特のボンバーヘアーが二つ覗いている
暫くGが固まっているとジョットが目をさました
ジョ「ん?G、おはよう」
G「あ、ああ…」
ジョ「どうかしたか?」
ジョットはそう言ってからベッドの中に自分ともうひとり居ることに気づいた
G「…まさか隠し子か?」
ジョ「そんな訳無いだろう!」
G「だよな」
そう言って二人は未だにスヤスヤと気持ち良さそうに眠るジョットのそっくりさんを見つめた
ジョ「取り敢えず起こすか」
ジョットは隣で寝ている青年と思われる人物(ジョットに似ているだけあって幼い顔だからよくわらない)の体を揺さぶって起こした
ジョ「朝だぞ、起きて朝食を食べよう」
G「な!お、お前だいぶフレンドリーだな、おいっ!」
ジョ「俺より遅いとはお寝坊さんだな」
ジョットの天然発言に肩を落とすG
「…ん……ふわぁ~…あ」
可愛く欠伸をして目を擦りながら体を起こした青年はジョットを見るとふにゃっと笑いかけてきた
「おはよう、ジョット」
青年と思われた人物が思っていたより幼くてそしてジョットのことを知っていることに二人は驚いた
そんな中でもジョットはおはようと返す
「あれ?Gもいるじゃん」
どうしたの?と首を傾げる
「そういえばジョット久しぶりに一緒にベッドに居るね」
ジョ「そうなのか?」
「そうだよ」
ジョ「それよりお前は可愛いくて猫みたいだ!」
「何だよいきなり。猫みたいはジョットだろ?」
ジョ「そうか?」
「てか今日はGが起こしに来てくれたの?隼人はなんか任務入ってたっけ?」
ジョ「ん?いつもGが起こしに来てくれるぞ?」
「それはジョットにだろ?それと今日の朝は静かだな…何かあったのか?」
ジョ「いつもと変わらないと思うが」
「どこが?いつもはもっと騒がしい!」
と少し食い違った会話を繰り広げているとやっと我に返ったGが止めに入る
G「ってジョットは普通に会話してるがまずお前は誰なんだ!」
ジョ「そうだ、まだ名前を聞いてなかった」
G「お前は敵かもわからない奴とフレンドリーになるな」
ジョ「こんなに可愛らしいんたぞ?敵な訳ないだろ?」
G「容姿で決めんな!」
ボケとツッコミが炸裂するなかベッドの上にいるもうひとりの人物は不思議そうにこちらを見ていた
「……ジョットはともかく、Gまでどうしたの?熱でもある?」
そう言ってGを心配そうにする
G「何で俺たちの事を知っている?」
ジョ「なぁなぁ、名前はなんて言うんだ?」
鋭い目付きで見てくるGとマイペースなジョット
そんな二人になにかに気づいたのか目を見開いた
「ま、まさか…」
ジョ「ん?」
「い、今のボンゴレってジョットがボス?」
ジョ「??当たり前だろう?俺が創ったんだからな!」
嬉しそうにするジョットとは違って驚いている青年
G「お前何が言いたいんだ、今のボンゴレって」
ジョ「今も昔もボスは俺だぞ?」
「やっぱり…」
めんどくさい事になったとぼやく青年に二人は頭に?がとぶ
「えーと…、まず俺は未来から来たんだ」
いきなりの言葉に反応出来ずにいたジョットとG
そこに目の前の青年はさらに爆弾を投下する
「それでジョットの孫なんだよ。未来ではボンゴレのボスやってる」
「あ、これ証拠」といって取り出したのは大空のボンゴレリング
ジョ「孫…?」
「そう!あ、俺の名前は綱吉ね」
ジョ「綱吉か!!G!俺にはこんなに可愛らしい孫がいたらしい!」
G「そこか!!?」
ここでも天然発言炸裂
G「つーか確かにそれは大空のボンゴレリング…」
ジョ「うむ、俺のとお揃いだな」
G「……未来から来たと言うのは本当という訳か」
はぁと深いため息をつくG
「「G、ため息なんかついたら幸せが逃げる」」
そんな二人の息のあった発言にGは確かにジョットの孫だと思うのだった
G「と言うことはこいつもジョット並みの天然か…」
そしてGは心のなかでまたため息をつく
ツナが詳しい事を話そうとした
しかし守護者を集めてから聞いた方がいいだろうという事になったので仕事でバラバラになっていた守護者たちを呼び寄せた
それまでジョットとツナは仲良くお茶したりお喋りしていたがジョットがGに仕事しろと言われツナも仕事を手伝っていた
G「ジョット、綱吉」
ジョ「そろったか?」
G「ああ」
ツ「はぁ~…めんどい、デイモン当たりが」
ジョ「心配するな綱吉。デイモンが何か言ってきてもお前は俺が守るからな!」
素敵な笑顔で言ってのけたジョットにツナは小さく笑う
ツ「クスッ…どの時代でもジョットはジョットか!」
それから三人は皆が待つ部屋へと行きツナの事を話した
雨「未来のボンゴレボスでござるか」
ナ「究極にジョットに似ておるな!」
ジョ「孫だからな!」
ア「綱吉と言ったね…君は何世なの?」
G「そういや聞いてなかったな」
ツ「俺は10世だよ」
ラ「凄いものね…」
D「ボンゴレはそこまで続いているという事ですか」
ジョ「よく続くんだな」
ア「それでどうやって来たのさ?」
ツ「それは俺にもわかんない。昨日はいつも通りに寝ただけだし、だから起きても部屋一緒だからきずかなかったんだ」
G「つーかお前は10世なんだろ?なのに初代のコイツと何で親しい…いや、まず知り合いって事がおかしいだろ」
ツ「俺は毎日ジョットに会ってるんだ」
ジョットだけじゃないくここに居るみんなともよく会うよと付け加える
ジョ「俺達はまだ生きてるのか?」
ナ「なっ!?そんな馬鹿なことあるのか!!?」
ツ「ないない。勿論みんなはもう死んでるよ」
雨「ではどうやって?」
ツ「ボンゴレリングだよ」
D「リングが関係しているのですか?」
ツ「そう。俺が持ってるこのボンゴレリングには魂が宿っているんだ」
ツナは自分の右手の中指にはまっているボンゴレリングを見つめた
ジョ「た、魂が…?」
ツ「ジョットたち、歴代ボスのね」
みんなもツナのボンゴレリングをまじまじと見つめた
ツ「その魂を実体化することが出来るんだけどそこら辺の詳しい事はよくわかんない」
G「魂を実体化…」
ツ「ボンゴレリングにはいろんな不思議な機能がついてるよねぇ」
ジョ「だな」
ラ「じゃあここにジョットをもう一人出すことが出来るんだものね?」
ツ「そうだな」
やってみる?とボンゴレリングを見せる
ア「やらなくていいよ。めんどくさくなる」
D「賛成です」
ツ「まぁそっか」
ツナも二人の意見に頷いた
雨「と言うことはおぬしの時代のボンゴレアジトも変わることなくここにあるのでござるな!」
ツ「確かに変わってないな」
G「だから朝あそこにいたのか」
ジョ「綱吉がボスのボンゴレか!」
俺も綱吉の時代に行ってみたい!と目を輝かせて言うジョットにまわりは呆れる
D「でめ確かに興味ありますね。あなたの時代のボンゴレはどんな感じなんですか?まさか弱小ファミリーに成り下がっているとは言わないでしょうね?」
その言葉にツナはスッと表情を真剣なものにする
静かに席を立ってデイモンの元へ歩いていく
ツ「そうだな、今のボンゴレは…」
ジョ「…綱吉?」
デイモンの隣に立ちツナはそう言いながらデイモンの肩に手を置き顔を近づける
ツ「デイモン、お前の望み通りになっているよ?」
ナ「デイモンの?」
大人びた笑みを浮かべてツナは続ける
ツ「お前の望み通り泣く子も黙る巨大マフィアになって今やボンゴレの強さと富に盾突く愚者はいなくなり無駄な血は流されなくなった」
ツナはさらにデイモンに近づき耳元でデイモンにしか聞こえない声で囁いた
ツ「エレナさんの望み通りボンゴレは弱き者達に平和をもたらしたんだ」
デイモンは目を見開いた
しかしそれは一瞬の事で直ぐにいつもの表情に戻った
D「ヌフフ…それはよかった」
それだけ言うとデイモンは席を立って部屋から出ていった
ツナはもといた席に戻り深く腰掛けた
ツ「デイモンの望み通り…か。でもごめんな、悪いけどそんなボンゴレは…」
ツナは強く拳を握りしめた
ツ(俺がこの手で…ぶっ壊す!)
ジョ「………」
ジョットはツナの様子を見ていた
まるで何かを見極める様に
真剣に強くツナを見つめていた…
デイモンが出ていきツナの雰囲気もどこか話かけにくいものになった
しかしそこはジョットの言葉により話を進めた
ジョ「とりあえず綱吉はもとの時代に帰れないわけだ」
ツ「だ。」
ジョットの言葉に頷く
G「大丈夫なのか?ボスが不在って…」
ツ「まぁなんとかなってるよ!大体こういう事態になっても元の世界では時間がたたないもんじゃん!」
ア「一体何を根拠に…」
朝「こういう所ジョットに似ておるでござるな!」
ジョ「そうか!俺に似ているか!」
ナ「究極に嬉しそうだな!」
G「はぁったく…苦労が増えそうだぜ…」
朝「Gは苦労人でござるな」
Gの様子に苦笑いを浮かべる雨月
そんなGに気付かずにツナとジョットは暢気にお茶をしていた
ナ「帰れるまではゆっくりしていればいいんではないか?」
ジョ「ああ、仕事は大変だろうから休みもないだろう?」
ツ「そうなんだよーま、脱走してちょいちょい休みはとってるけど」
さらっとボスとしてどうなんだと思われる事を言うツナ
ア「……ほんと、ジョットとの血の繋がりを感じるよ」
ナ「そ、そうだな」
ツ「そーいや、歴代のボスたちも脱走はよくやってたらしい。てか引き継ぎの時の内容は大半が脱走術とかだったなー」
ジョ「さすが俺が作ったボンゴレを継ぐ者たちだ」
ジョットは満足したようにうんうんと頷いてお茶を啜った
ツ「んじゃ、俺にはどうしようにもないししばらくはここでのんびり過ごすか」ジョ「ああ、そうするのがいいぞ♪」
朝「嬉しいでござるなー」
ナ「みんな幸せそうでなによりだな!」
ア「綱吉って言ったね君の時代に興味あるな。話聞かせてよ」
ジョ「おお!それは俺も聞きたい!」
ツ「うーんそーだな~」
穏やかな空間でお茶をしながら楽しそうなジョットたちと
どこか疲れたような、またこれからを思いため息をはくG
そんなある日の午後の様子はとても仲の良い家族そのものであった
おわり
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