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金髪作戦、失敗か
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「つーかお前、高校生か?」
不意にそいつが聞いてきた
顔は前髪でほぼ隠れているものの…
やべ、痛いとこつかれたな…
ここはひとつ嘘でごまかすか…
「違う、高校生じゃない」
今まで結構近所の人にもされた質問だ
ずっとこうやって何事もなかったかのように
華麗にかわす術が身についた
なぜここまで自信があるかと
言うと、
まぁ、大した理由はないが
とりあえず金髪だからかな
もちろん染めてるわけ、
こういう時のカモフラージュのために
髪染めてるなら高校生とは
思えないだろ?ヤンキーじゃない限り
ふいに、髪にそいつの手が触れ
俺の前髪をかき分ける
「!?」
「お前、水前寺みなみ?」
はっ!?
一瞬にして身の毛がよだった
どう言うことだよ、なんで俺の名前知ってるわけ…?
俺の言い訳も通じなかったわけ?
いかん、ここは上手くごまかさんと…
「ち、違うけど…?」
あかん、しくじったかも
「いや絶対そうだろ、水前寺みなみだろ?」
ですよねー…
「…だったら、何?」
俺はそいつを軽く睨みつけながら言う
そいつは大きなスポーツバッグを方に背負って首をゴリゴリ言わせながらこっちを見ている
「オレのこと見たことない?」
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