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妖怪のせい
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「とって」
そう言って智也が上の方を指差した
そこには新作ゲームのソフトがあった
パッケージにはモンハン的なかんじのドラゴンがいて、『ふた狩り行こうぜ!』と書いてある
ふ、ふた狩り……?
パチモンやないか
「え、お前あれにすんの?」
「うん、あれにするけん、とってマスター」
ま、いいか……
俺ははぁっとため息をついて、
上の棚に手を伸ばした
が…………
手を伸ばしてぴょんぴょんとんでみる
だがいちばん上の棚にあるふた狩り行こうぜには届きもしない
「うん、無理だ」
届かねぇよおい、ちょっと高すぎるんじゃねぇかこれは…
子供向けじゃないよねこれ…
「取れんと?マスターってばさぁ…」
智也が俺の右側で服の裾をちょんちょん
しながら言ってくる
こ、こればっかりはどうしようもないよな
取ってやりたいんだけどさ……
おっつぁんに言ってみっか
「おっちゃん、取って」
めんどくさいので短めに言う
「嫌だ」
ところが、おっちゃんには一蹴されてしまう
嫌だといってそのままカウンターに伏せてしまった
「んだよお前それでも一応店長だろうが」
「妖怪のせいで眠いもん」
伏せたまま言うおっつぁん
全部妖怪のせいにするなよ…
なんであんたまで社会現象にひっかかってんだ
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