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あーーー。早く授業終わんねーかなぁ。
さっきから貧乏揺すりが止まらない。
机もガタガタと揺れ出す。
ちらりと時計を確認すると授業終了まであと30秒といったところだった。
よし!これで、これで天国だぞ!
5、4、3、2、1
キーンコーンカーンコーン………
「ヨッシャァァァァっっ!!!じゃ、さよならー!!!」
「紫音帰んの早えーよ」
くっそ。折角帰れると思ったのに何で呼び止めんだよ…。
俺を呼び止めたそいつは友達の永遠だった。
「わりぃー、先生には適当に理由言っといてくんね?」
「えー…」
「パン奢るから!な?」
「しゃーねーなぁ。わかったよ!じゃーな!」
「おうっ!バーイ!」
「紫音くんまたねぇー「紫音くーん」」
ちっ…次は女子か。もういい。面倒くさいし荒業にでるか。
「皆まとめてバイバーイ!!!」
ニッコリと笑顔でそんな適当すぎるまとめ方で教室をようやく出ることができた。
よし。これでやっと、やっと元に戻れるっ!!!
こんな男のつまらない服装などではなく女の子の可愛いフワフワとした服を全身に纏ったその時っ!!!
そうその時に真の俺が眠りから開放されるんだよ!
「嗚呼っっっ!!!何て美しい!!!」
自分でいつもの女装姿を思い出してついそんな独り言が漏れてしまった。危ない危ない。
でも、その辺の女子よりも絶対に可愛い自信あるし…
て、そんなことより早く“いつもの場所”に行かなきゃっっっ!!!!!
どうでもいい妄想をやめて全速力で“いつもの場所”秋葉原へと向かった。
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