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ここは秋葉原。
現在俺はお店の中にいる。
そう。男の娘喫茶の中に。
「いらっしゃいませー」
「しーちゃん!注文ー」
「はーい、今行きます」
しーちゃんこと山吹紫音はここ、男の娘喫茶店でアルバイトをしているのだ。
お店での名前はしーちゃん。
可愛いメイド服を着てするアルバイトは最高に楽しい。
動く度にふわふわとスカートの部分が揺れるのが大好きなのだ。
「しーちゃん?ボーッとしてるけどどうしたの?」
おっと。いけないいけない。仕事に集中しなきゃな。
「申し訳ございません、大丈夫ですよ。それより、ご注文はいかがになさいますか?」
ニコッと自然な可愛い笑みを浮かべると客の頬は薄っすら赤くなりそれを隠すようにメニュー表を見て指をさした。
「ふふ、メイドお手製ふわふわ萌え萌えオムライスですね」
「…っ!うっうん」
「ではでは、お持ちいたしますのでちゃんといい子で、待ってて下さいね?僕…悪い子は嫌いです」
「わっわかってるよ!ちゃんと待ってるから早くもってこい!!!」
「はぁい」
ここですかさず俺は舌を出してウィンクをしながら厨房へと向かう。
よし。今日も完璧な演技ができている。役者向いてんのかな自分。
俺はゲイではない。女装が好きな普通の男子高校生だ。ノンケだ。女が好きなんだ!!!
そんな俺が何故ここで働いているのかと言うと、単に女装仲間が欲しかったから。最初はただそれだけだった。
しかし実際働いてみるとゲイのフリをするのは大変だし正直男相手だと萎えるけど女の姿の俺を可愛いと褒めてくれるのは純粋に嬉しかった。
そしていつしかそれが病みつきになり結局やめれなくなってしまったというわけだ。
て、今そんなこと考えてる場合じゃなかった!仕事しなきゃ。仕事!
下らないことを考えていた頭をぶんぶんと大きく降り注文を届けに行った。
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