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ふぅーーー。つっかれたぁ。
背伸びをして大きくあくびを一つ落とした。
「おつかれさまでーす」
みんなにそう言いながら着替えルームに入りどかっと腰を下ろした。今日の労働はこれで終わりだ。メイド服のリボンを解きゆっくりとボタンを開けていく。
「しーおーんーっっ」
最後のボタンに手をかけようとしていた時に後ろからアイツが抱きついてきた。
「もう!毎回毎回やめてくださいよっ!柚葉くん」
「えー、そんなこと言わないでよぉ。いいじゃーん」
俺に抱きついて駄々をこねているこの人は城谷柚葉だ。名前のように本人も一見男には見えない、そんな人だ。しかし、これで俺より歳上なんだよなぁ。てか26だろ。どっからどう見ても10代にしか見えないって凄いよな。
「ねーねー、それより紫音!今日これからみんなで僕の家でご飯食べようかって話になってるんだけど来ない?」
「おぉ、いいですね!行きます」
「やったー!紫音も来るってー!」
「じゃぁ急いで着替えますね」
「うん!」
急いでメイド服を脱ぎ白いコットンレースのロングワンピースを着て、カーディガンを羽織りピンクアッシュのショートカットのウィッグをかぶり支度は完成した。
「よし、完成っ!うん可愛い♡」
鏡の前でそんなことを自分で言って軽くニコッと微笑む。すると、背後から人の気配を感じて後ろを振り向くと七宮透がいた。
「なーにが、可愛い♡だよっ!!俺のほうが可愛いからなっ!!」
透は俺と同い年でここで働いている人の中では一番仲がいい。
可愛いというよりは美人で切れ長の目と色白の肌に常にうっすらピンクの頬が妙な色気を漂わせている。
「あーはいはい。ソウデスネー」
「絶対思ってないだろ!!」
「思ってるよ。それより早く行かないとみんな行っちゃうけど?」
「あっ!!そうだなっ!よし行くぞ」
「えっ!?ちょっと!!!」
透は俺の手を取り勢い良く走りだした。
しっかりと手を握られると何だか恥ずかしくて払いたくなってしまうけれども結構透の力が強くてそれが出来ない。
って、なんで自分照れてんだよっ!!!
あー、おかしいな。きっと女装した透が美人だからだろう。ノーマルの状態でこんなことされたらきっと照れたりしない。そうだ。そうだよ!!!
俺はノンケだからっっ!!
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