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純也くんとの何だか後味の悪いやりとりのあと、柚葉くんが王様ゲームをやろうと言い出したので割り箸が用意された。
みんなで割り箸の前に集まり一斉に引く。
僕の引いた割り箸は王様ではなく、2番だった。
「じゃぁー、王様だーれだ!」
柚葉くんが叫ぶと手を上げたのは真哉くんだった。
真哉くんは金髪のギャル系の見た目とファッションで女装をしていない時はヤンキーって感じの人だ。
手を上げながら楽しそうにニヤリと笑いパチンッと指を鳴らした。
「決めたぜっ!1番と2番が10秒間ディープキス!!」
「えっ………」
最悪だ。2番って俺じゃん。しかもよりによって男とディープキス…
「おぉー!紫音当たったかぁ!ところで何番だった?」
「………2番ですよ」
ついてなさすぎだろ
相手誰だろう…
なかなか名乗りでない1番を探していると透がおずおずと手を上げた。
「………俺です」
「紫音と透か!!!お前ら仲いいしこりゃ面白いぞーー!」
真哉さんの茶化しは受け流して透のことをちらりと見ると透の顔は真っ赤でモジモジとしている。それに心なしかなんだか少し嬉しそうな顔をしているのは気のせいだろうか。………いや気のせいだろ。うん。
だけどまぁ、俺自身も透で少しホッとした。
って!!!ホッとしたってなんだ!!ホッとしたって。
まっまぁ、男しかいないこの空間だからだ。女装してる透は綺麗だし女相手だと思えばイケるはず。
いいや、やっぱそれでもキツイものはある。
俺は恐らくそうとうゲンナリしていて、みんなはワーワーと興奮している。
「さーさー!!!お二人とも向き合ってー!」
そう言いながら真哉くんは俺と透のことを無理やり向きあわせた。
透と目が会いなんだか恥ずかしい。…て言うか、この場合どっちからするべきなの!!?
「なぁ、どっちからする?」
「俺はどっちでもいいけど紫音はどっちがいい?」
「俺も別にどっちでも…」
「じゃぁ俺からしてやるよ!ほら、目ぇ瞑れっ」
「うっうん」
透の綺麗な顔が近づいてくる。喋らなければ幸い美人にしか見えない。良かった。美人にキスされてると思えばいいんだ。そうだ。
くちゅっ……ちゅっちゅっ
そんな事を考えている間に透の唇はあっという間に俺の唇に重なり口内に舌が入ってきた。
「んっふっうぅ……じゅっ………あっうっ」
「ふっ……紫音えっろ…」
「んなっこっと…くちゅっ」
透の舌は俺の口の中全体を撫で回してくる。悔しいけどコイツかなりキスが上手い。こんなに気持ちいいキスをしたのは初めてだ。
「はーい!!!ストープッ!!」
「ぷはっ」
「はぁっはぁ……」
真哉くんに10秒経過したことを知らされて俺達は唇を離した。予想以上の気持ちよさに俺の口からは荒い呼吸が吐出されて止まらない。きっと顔も赤くなってしまっているはずだ。
「いっやぁ~、二人共激しいキスだったねぇ!ん?紫音どした?」
「紫音…?」
これは本格的にやばい。今のキスで勃ってしまった。まさか勃つとは思わなかった。しかし透の予想外なキスの上手さに体は発情してしまったようだ。
「えっと………その、トイレ行ってきます」
「んー……あっ!紫音もしかしてー…」
真哉くんは俺の股間を見つめて悟ってしまったようだ。そしてニヤリと微笑む。
そしてみんなの顔を見つめてウィンクをすると全員がコクリと頷いた。そしてみんなゆっくりと俺に近づいてくる。
「みなさんっ!!ちょっと待て!!!これから何が始まるのーーーー!!!!?」
山吹紫音17歳。なにやら危険な匂いを感じます。
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