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永遠が持っていたチラシは何と、俺が働いている男の娘喫茶のチラシだった。
そしてガッツリ写っている俺の顔。
女装してるし化粧もしてるからきっと分からないはずだけどこれを俺に見せてきたということは恐らく永遠は気づいてしまったのだろう。
さて、どうしよう。
これは本格的にまずいのではないか?
学校の人間にこんなのバレたらまじで通えねーよ!?
おずおずと永遠の顔を見てみると永遠は恥ずかしそうに俯きながらチラリと。俺のことを見てきた。
「…………えっとぉ」
「な、なんだよ」
「この写真に写ってる人って、その…永遠、だよね?」
「………な、なんで?」
「いやその見ちゃって…」
「は!?」
「この前さ、学校終わったあと壊れてたパソコンの部品買う為に秋葉をたまたま寄ったんだよ。そん時たまたま目についたこのチラシ見たら……うん」
最後のうん、という言葉はすべてを物語っていた。
やばいな。
いや、でもまだ確信を持っているわけじゃなさそうだし嘘を突き通せるかもしれない。よし。しらばっくれよう。
「いやいやいや、これが俺のわけ!?」
「え!?だって顔まんま紫音じゃん」
「ちっちげーよ!?俺こんな可愛くねーだろ!?」
「…………可愛いよ」
「えっ!!?」
「なんでもねーよっ!」
永遠は突然そんなことを言って顔を真っ赤にさせて目を逸らした。
聞き間違いかもしれないけど、今永遠が俺のこと可愛いって言った…?
いやいやいやっ!!?男の俺に!?女装してるならまだしも素の俺しか知らないこいつが!!?
なんだ。なんなんだ!?この展開はっ!?
あ、いやいやいや。それよりもまずは悩むことは男の娘喫茶のことだろう!!
「とにかくっ!!それは俺じゃねーっ!以上っっ!!!!」
「俺は、別に偏見とかねーよ?」
「……は?」
永遠の予想外の切り返しに驚いた。
俺が言葉を失っていると永遠が真っ赤な顔でそっぽを向きながら再び口を開いた。
その言葉を聞いた俺は驚きのあまりむせ返ってしまった。
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