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『俺、実は…………バイなんだよ』
永遠の口からは全く予想していなかったそんな言葉が発せられた。
真面目に爆弾すぎる発言。
と、いうかそれを何故今このタイミングで俺にっ!?
あっ!もしかして俺のこともバイだとか思ってんのか!?少なくとも過去にクラスの女何人かと付き合ってたことも永遠は知ってるしゲイではないとは分かっているのだろう。
だけど、それは違う。俺は女装が趣味のノンケなんだよっ!!!
………しかし、永遠がこんな重大すぎるカミングアウトをしてしまった以上流石にしらばっくれるわけにもいかないし。
男の娘やってるってことはこっちもカミングアウトしないといけないのか。
あーー、最悪だ。
「永遠」
「ん?」
「確かにそれは俺だ。認める。」
「やっぱりな」
「だが、俺はバイではない。」
「え…!?」
「女装は好きだけどノンケだ!」
「………は?」
俺が端的に物事を伝えると永遠は一気に表情を暗くさせた。
絶望って感じに。
「ごめんな」
「何で謝んだよ」
「いや、だって俺のこと男もいける奴だと思ったから打ち明けてくれたんだろ?」
「そうだけど…」
「でも俺は別に永遠がバイだからって嫌いになんねーし気にすんなよ」
「……そうじゃない」
「は?」
永遠の表情は真っ赤になり俺の耳元に顔を寄せ、ふーっと息を吹きかけて言葉を発した。
「俺は、お前の事が好きなんだよ…アホ」
そしてそれを伝え終わると走って一人で先に学校へと向かってしまった。
え………?待って。好き?永遠が俺のことを?
全然わかんなかった。
てか、どうすればいいの?これ。
返事なんて勿論ノーだ。
永遠のことは友達としては大好きだけど流石に恋愛感情は湧かない。
あぁ、もうっ!最近ほんとなんなんだよ!?何で男に襲われそうになったり男に告られたりすんの!!?
なに、なんなの一体!
俺今モテ期なのっ!!!?
それも男にっ!!!
俺が頭を抱えていると空からはポツポツと突然雨が降り始めてきた。
それはまるで今の俺の心のように…
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