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〈真実〉
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またまたピンチです、三上宏輔。
「いや、隆?あんま、怒るな?」
すると、隆は俺の耳元に息をふーっとかけた。
ビクッ!!
「や、やめよ?俺、こうゆうの好きじゃな…」
「なのに、先輩とはするんだ」
…本当になんでこいつ知ってるんだ…?
先輩が自分から教えるとは思えない。本性隠してるし。
すると、俺の制服を脱がす。
「や、まじやめろって!そろそろきれんぞ!!!」
そんなのにも隆はなにも動揺しない。でも、悲しそうな目をしていた。
「お前、中学の時助けてくれたのは感謝してるけど同じことしようとしてんだぞ!」
全力で抵抗するが馬乗りに隆になられてるので、結局上から押さえつけられる。
「…俺だって何してるか今わかんねえよ…」
というと悔しそうな顔をした。学校のチャイムが鳴り響く。
「…ずっとすきだった…」
チャイムの音でかき消されそうで消されないようなくらいの声で隆はいった。
「…え?」
すると、隆はハッとして俺の制服を着せた。なにがあったんだ…?今。
「ごめん!授業戻ろっか!」
…聞き間違い…?
すると、「先にいってろ」と言われ、先に歩こうとしたがあまりにも置いて行くのは、可哀想な気がして少し歩いてから戻る。
「りゅ…」
「はぁ…言うつもりなかったんだけどなぁ…。」
いいだせなくなり、曲がり角のところに隠れる。
鼻をすする音が聞こえる。
「今までの我慢どこにいったんだよ…」
…なんかあそこまで全力で抵抗した自分に罪悪感を感じた。
またチャイムがなり、授業が開始し、
廊下はシーンとなる。
…隆の泣いている声だけが小さく響いた。
結局、話しかけれず1人であの時は教室に戻った。
あいつが泣いたところはじめてみたし、
なぜか女々しく感じなかった。
部活の時間になり気まずくなるが隆は普通に接していた。
「ナイス!」とか声かけてくれるし。
そして、先輩はまだ風邪だからきていなかった。
…先輩と隆。
いや、選択肢が男だけなのもおかしいけど。
てか、俺ゲイじゃないけど。認めない。
先輩はドSだし大嫌いだけどなんか抵抗出来なくて、ドキドキして、
隆は優しくて親友だけどなんか全力で抵抗しちゃって、罪悪感だけがのこって。
てか、こんな短期間で男2人に迫られる俺ってなんなの…?
結局答えばでない。
自分が女っぽいとはいえない。
身長170cmは越してるし身体は丸みを帯びてるわけではない。
目はぱっちりでまつ毛は長い方だけど
顔がテニスで黒いので女の子らしくはない。
趣味だってがっつりゲームだし。
「…あーあ。」
とテンションが少しずつさがる。
「隆、今日一緒に帰る?」
「おう。あ、電車だよな?」
「そ、そう!」
とまだ動揺は隠しきれないけどこいつと
親友やめるのは嫌だから頑張る。
部活が終わり、隆を待っていると誰かに話しかけられた。
「ねえ、宏輔くんだよねっ?」
と言われ、ふりむくと…このふわふわの髪。…まさか…。
「咲先輩?」
「そうそう!あたしだよっ!」
と言われる。やっぱ、女の子っぽい。
「あたし、祐太にずっと片思いしてるのね
?」
「あ、そうなんですか…」
…でも、告白されたら可愛いしイチコロだよな。
「祐太とは2年前、付き合ってたの。」
…元カノ…。
「だから、復縁したいから応援してくれる?」
…応援するなんて嘘つきたくない。
でも、俺、付き合ってるわけじゃないし、まだすきなのかもわからない。
「あ、じゃぁ…」
「咲先輩。祐太先輩は彼女いるんで近づいたら2人迷惑しますよ。」
後ろから俺に肩を組んできたのは…隆だった。
…助かった…。
「祐太に彼女いても諦めれないから…」
そういうと泣きそうな顔になる。
「女の涙なんてみせるもんじゃないよ。…魔性の女だって思われるぞ」
といい、隆は俺をひっぱって駅へむかった。
だいぶ歩いて人があまりいなくなった頃。
「お前も嫌なら嫌って言えよ!」
「俺ゲイじゃないし。」
「でも…先輩のこと好きだろ?」
「なんで決めつけるんだよ」
と俺が軽くいう。
「ずっと見てたからわか…る…し」
といった。暗いけどわかる。
…絶対顔赤い。
「まぁお前がゲイ嫌いなのもトラウマなのも知ってるけど…俺はずっと好きだったから」
とちゃんと告白された。
返事に困りだまっていると、隆は
「別の話にしよっか」と誤魔化した。
新しい扉がひらいた…気がする。
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