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〈信じられる?〉
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でも、俺がいったところで信用してもらえるだろうか。
そうドキドキしながら電車に乗った。
先輩の家に今日はいこうとおもっていた。
…おりる場所は同じだけど気持ちはやっぱ違う。
…よし、いくか。
決心しながら先輩の家の方へいく。
先輩の家にはついたけど…。
緊張してきたぁぁぁぁぁああ
そう思いながらウロウロする。
ウロウロウロウロ…
ピンポーンってすればいいだけじゃん、俺!
なんでこんなに迷ってるの?!
おす?帰る?おす?帰る?
「…なにしてんの?」
…まさか…。
悪い予感がしてゆっくり振り向く。
「…せ、先輩…」
「…ストーカーには用ないんだけど」
「あの!話があるんです!」
すると、先輩はギロっと睨む。
ビクッとするが自分をおちつかせる。
「…お前と話したくねえんだよ」
その瞬間、ブワッと涙がでた。
…やばい、今ないてらんないのに…
「あー!もう、うぜえ!いいよ、入れよ!…話聞くから!」
…え?
聞いてくれるっていった?
「本当ですか…っ?」
「だから、はやく入れって!…もうめんどくせえわ」
…優しさと呆れが混ざってるようにも聞こえた。
先輩の誘導で先輩の部屋にはいる。
…わぁ…久しぶりだ…。
今の関係からじゃここであんなことしたなんて思えない。
「…コーラとオレンジジュースどっちがいい?」
「オレンジジュースで…」
おもてなしはしてくれるんだなぁとおもうと頬があがってしまう。
…って真剣な話しにきたんだ。最後まで気を緩めない。
そして、オレンジジュース二つもってきて、先輩は俺の前に座った。
「…んで?なに?」
手の震えが止まらない。…でも、いわなきゃなにもはじまらない。
「…俺、なにもしてないです。咲先輩に」
「は?」
話してすぐに「は?」と言われ、かなり困る。威圧的すぎて焦ってしまう。
「俺、咲先輩と一回しか話したこ…」
「被害者がいるんだけど」
…俺の動きが一瞬にしてとまる。
「被害者がいるんだって。お前バカなの?やった側なんてさ、否定すんの当たり前なんだって。」
…一般的にみたらそうかもしれない。
でも、これは本当に嘘で…。
「お前が咲を泣かせてるの、みてたやつがいるんだよ」
「そ、それは…ちが…!」
「正直、今、イライラ抑えんので必死なんだけど。ぶん殴りてぇの我慢してんだけど」
信用ゼロ。
「…信じられないなら…ぶん殴っても大丈夫です…。」
とキュッと目を瞑る。
…やばい、殴られ…
「お前、本当にバカなの?…今日は帰れ」
といい、オレンジジュースをほぼ残したまま、玄関をでる。
「俺、信用してもらえるまで頑張りますから!!」
そういい、笑顔をみせた。
「…信用とかしねえから、んじゃ」
といい、ドアをしめた。
…笑顔は一気に消え、そのかわり涙がでてくる。
「うっ…ぐすっ…。」
…なんで一生懸命になってるのかも、なにもかもがわからなかった。
…もうだめだな、俺の片思い。
すると、ヒールの音が聞こえる。
それはどんどん俺に近づき、俺の前でとまった。
「宏輔くん、お疲れ様っ」
…全てが計算のようで怖くなった瞬間だった。
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