アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
〈計算尽くしの女〉
-
…計算高いというか腹黒いというか。
「宏輔くん、余計なことしないでくれるかな?」
…笑顔が一気に消える咲先輩。
その瞬間、一気に寒気が走る。
「別れさせようとしてるのかなぁ。たち悪いね。」
「ちが…!」
すると、咲先輩は俺の耳元に顔をよせた。
「…祐太はバカだから騙されるのよね〜」
そのしゅんかん、なにかがぷちんっときれる。
「祐太先輩を騙さないでください!」
「うるせえんだけど」
…低い声。聞きなれた声。
先輩の家のドアがあいてる。
「お前何回俺の彼女に手出せば済むんだよ。」
すると、咲先輩の目からはさっきは一粒もでてなかった涙が流れる。
「祐太ぁ…こわかったぁ…!」
…もう、俺、ダメだ。
「一生咲と関わるな」
そういい、祐太先輩は咲先輩を部屋につれていった。
…1人だけ取り残されたその背中はどんだけ情けないものか。
そんなの考える余裕もなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 36