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〈恋のしかけ〉
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遠征もおわり、やっと家に帰ってきた。
疲れたなぁ。
試合の成績はまずまずだったけどご飯は美味しかったし花火できたし楽しかった。
...そして一番は...
「...完璧にお前振り向かせるように俺...頑張るから」
先輩の言葉が頭から離れない。
...振り向かせる?
今更?
あんなひどいこといっといて?
でも、心のどこかで喜んでしまってる自分がいた。
うわぁ...俺ってこんなにきもかった?!!
でも、隆には「考えてみる」的なこといっちゃったし、こんなこと隆に相談したら残酷だよな。
ぴんぽーん...
「はーい?」
「...あのっ...えっと...」
玄関へ出るとショートヘアの...あ、これは中学の制服か。まぁ、女の子がたっていたわけで。
「...宏輔さん...ですよね?」
「え、あ、うん!どうしたの...かな?」
すごく身長がちっちゃくて...。
いかにも女の子って感じの子だった。
「好き...なんです...」
...今なんていった?
いきなりの言葉に動揺する俺。
「...え、えっと...誰かな?」
「わかんないですよね...電車とか学校帰りとか見ててすごくいい人だなぁって。」
...わからない。
「ごめん、気持ちは嬉しいけど...おれ...」
「...わかってます!あたしは見てるだけでいいんです!では!」
と笑顔でさっていった。
...一体...今のはなんだったんだ...。
後々聞くとその子の名前は香織ちゃんということがわかった。
...いい子そうだったなぁ。
素直に告白されたことを喜んでいた。
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