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〈もしかして〉
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駅前までわざわざいって、おしゃれな雰囲気のカフェへ連れていかれた。
あーはやく帰りたい。
「...俺なぁ、お前と同じ学校にいくことになったんや。」
「...は?」
...いきなり言われてなにも理解ができない俺。
こいつ確か大阪に戻ったよな...?
「なんで?」
「...親離婚したんや。んで、親権がとおさんになってな。...それで戻ってきたんや。」
...リアルな理由で返事に困る。
「...そっか。」
「...んで、テニス部強いここを選んだってわけや。」
…こいつ、確か中学の時、地方でも上に行くくらいの強いやつだったよな…。
「お前テニス部入んの?」
「このままで終わりたくないしな。もっともっと、俺は上に進む。」
キリッとした表情で俺の目をみた。少し気まずくて俺は目をそらすと波瑠の携帯が光っていた。
...『21時から301での予約でいいかな?』??
「おっと、ちょっと俺、用事出来たから帰るわ」
さみしげな目をすると席を立ち、俺の分まで払うと「俺かっこいいやろ」と笑った。
「...用事って何?」
「いやー、お前俺に興味もってくれたん?そんな大したことじゃないから大丈夫やで〜」
そういうと片手をふり、「じゃぁな」と言うとスタスタと帰っていってしまった。
...俺をあんな必死に止めて、あの連絡1本ですぐ帰るって...。しかも、アドレスが出てたから登録してないよな...?あいつ...。
「もしかして...」
大嫌いなやつだけどすごく心配になった。
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