アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
〈どこへ〉
-
どこの301号室だろう。
駅前のホテル?
ラブホ?ビジネスホテル?
いや、俺だって最低なことされてるのにこれが嘘で罠だったら...。
あいつは助けない。
大嫌いだ。
「宏輔。なんかあった?」
「な、なにも、あ、あり...ありました。」
先輩に嘘ついても結局バレる。
あいつと会った次の日、先輩の家に来ていた。
「...あの俺、ちょっと会いたくない人がいて、その人と昨日ばったり会っちゃって...」
すると、祐太先輩は一気に焦った顔をした。
...先輩?
「...お前のトラウマってやつ...?」
「なんで知ってるんですか...?」
トラウマの話は俺からしてないはずだった。
「いや、内容は知らない。」
「...あ、そうなんですか...。...それでその人が売りやってるっぽくて。携帯のメールチラッと見てしまって。」
まぁ、俺の勘だけどさ。
...でも、間違っていない気がする。
ただ確実すぎる証拠が不十分だった。
「...女?」
「いや、男です。...まだ売りをやってるとは確実じゃないんですけど少し心配で。」
...嫌いだけど...。
"「待ってくれへん?!少しでいいんやって!
...お願いや...お願い...」"
あんな必死にとめられたのにあんま重要な話しないであのメール1件で終わった...。
登録してないアドレスだからそんな大事な人だとは思えない。
「...まず、お前のトラウマ聞かせてくれない...?...だいぶ嫉妬しそうだけど。」
祐太先輩がギッと俺を見た。
...自分からこの話するのは初めてだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 36