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危機感
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快斗さんとしばらく喋ってから俺は唯翔の教室へ向かった。
ドアを開けると帰る準備を終えた唯翔がこっちに向かって歩いてきていた
「あれ?凪仁?」
「あ、唯翔!!あのっ、今日一緒に帰れるかなぁ??」
「帰れるよ!!帰ろ!」
(あぁぁぁ!凪仁が迎えに来てくれたよ!!)
「うん!」
よかった…教室まできて帰れないって言われたらどうしようかと思った…
唯翔と歩きながら今日あったことを話していたら後ろから声をかけられた
「あれ凪仁?…とついでに唯翔?」
さっきまで聞いていた声…
快斗さんだ
「…快斗さん」
「あ、快斗。おつかれー。つか、ついでにってなんだ。そんでお前凪仁のこと知ってたのか」
ん?呼び捨て?
なんか…ちょっとモヤモヤする
「そーゆーお前こそなんで凪仁といるんだ」
「なんでって……それは俺が凪仁のかれs「わぁぁぁぁあ!!え、えっとですね!お、お友達?なんです!」
こいつ何考えてんのー!?
今彼氏って言おーとしたよ!?
「なんだよー凪仁ー。バレてもいいじゃーん。」
「な、何がだよ。別に嘘なんかついてないしっっ!!」
「え〜嘘ついてるし~」
ガシッ
「う゛っ!?」
とりあえず黙らせるために殴っておきました
「え、えっと…快斗さんと唯翔はどうゆー関係で…?」
「俺?俺はー…んー…唯翔の保護者?w」
……唯翔ごめん
「なんか、納得できます」
「えぇっ!?凪仁!?納得するのかそこ!?」
いや、なんかさ?こいつ馬鹿じゃん?
「唯翔うるさい。唯翔が話に入るとややこしくなりそうだから黙ってて?」
「凪仁君ひどいっ!」
「唯翔?黙れ」
「……ぁい」
キュンッ
不覚にも唯翔の返事を聞いて可愛いと思ってしまった…
「…凪仁も唯翔の保護者みたいだな」
俺が唯翔の可愛さに心の中で悶えているとそれまで黙ってた快斗さんが口を開いた。
と思えばそんなことを言い出す…
保護者とか…絶対嫌だよ…
「嫌です。疲れます…」
「………(இдஇ; )」
「!?ごめん唯翔!泣かないで!!」
「うぅっ…俺傷ついた…」
「ご、ごめんって!」
「帰ったらお仕置きね?」ニヤッ
快斗さんに聞こえないように俺に耳打ちしてきた唯翔の声に俺は身の危険を感じた
「あのさぁ、唯翔俺のこと忘れてねぇ?」
「は?忘れるもなにも元からいないものとして認知してんだけど」
唯翔がなんかすごいことをすごいスピードで言ってる…
「なー、凪仁ー。こんな奴ほっといて帰ろーぜー」
「え、でもっ…」
せっかく話しかけてくれたのにいいのか?
あと、お仕置きされるから帰りたくない…
「大丈夫だよ、凪仁。そんなに気遣わなくて。俺も生徒会の仕事あるから。気をつけて帰れよ」
そう言って俺の頭をポンポンと手をおいてから快斗さんは歩いていった。
「…凪仁がなんで快斗のこと知ってんの」
「………別にさっきあっただけ」
「ふーん?」
唯翔はつまらなさそうに口を尖らせていた
「まぁ、そのことは後でじっくり教えてもらうから。帰ろっか」
その言葉を聞いたときまたしても身の危険を感じた俺であった…
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