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胡蝶蘭
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「じゃあー、好きな食べ物は?」
「オムライスとカレー」
「好きな色は?」
「水色」
「好きな花は?」
「…胡蝶蘭」
"あなたを愛しています"
本当は俺、たんぽぽが好きなんだけどね
「胡蝶蘭?」
「胡蝶蘭」
なんか胡蝶蘭の花言葉は覚えてたんだ
まぁ、どうせ唯翔は知らないだろうしな…
「へ〜?可愛いこと言ってくれるね。あなたを愛しています?」
知ってたのかよ!
「別に、花言葉とか知らねーし…」
「え?別に俺花言葉とは言ってないんだけど?何、胡蝶蘭の花言葉って、あなたを愛していますなの?」
くそっ、ハメられた…!
めっちゃニヤニヤしてんじゃんかぁ!
「…そうっ、だよ…ばかっ」
「はははっ!ごめんごめん、実はさこう見えて俺、花好きなんだ」
…へ~意外
「…唯翔は、何の花が好き?」
「ホトトギス」
ホトトギス?
「花言葉は?」
「私は永遠にあなたのもの」
………………///
いやっ、違う!これは唯翔の好きな花ってだけで、俺に向けた言葉じゃないから!
「凪仁の誕生日にでもホトトギス渡すよ」
「……っ!」
…俺に、向けられた言葉?
「…しょうがないから、貰ってやる…よ」
「素直じゃないなー凪仁は」
「うるさい」
あれ?そういえば…
「唯翔って、誕生日いつなの?」
「俺の?俺は4月12日だけど?…まさか、知らなかったの?」
知りませんでした
「え、と…知らなかったってゆーか…」
「知らなかったってゆーか?(ニコッ」
笑顔コワイ
「知りませんでした」
「もー!俺は覚えてんのに!!シクシクッ」
覚えててくれてたんだ…
なんか、めっちゃ悪いことしてる気分だわ…
「ご、ごめん!…あの、誕生日の日、胡蝶蘭、あげるから…許して?」
「胡蝶蘭?胡蝶蘭も嬉しいけど…凪仁がいいな」
…コイツ
「もう胡蝶蘭もあげない」
「えー!やだ!胡蝶蘭でいい!」
………誕生日、俺がプレゼントの方が喜ぶのかな…?
いやっ、やめとこっ
いくらなんでも恥ずかしいわ
「…ってゆーか、昔話のはずが今の話になってんじゃん」
「まぁまぁ、俺が凪仁のことを1番多く知る人になるんだから、いいの!」
…はぁ、ホント調子狂うわ
「…アホ」
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