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楽しみ。
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今日はいつもよりちょっと早く学校に着いた。
っていうのも、何だか早く篠ちゃんに会いたくて、目が覚めちゃったんだ。
眠いけど起きちゃったのは仕方ないし、さっさと登校することにした。
けど、案外ラッキーだったかも。
だって、俺が着いた直後に篠ちゃんが来たから。
自分でもどうしてこんなに篠ちゃんに会いたいのかはよく分からない。
でも、一緒にいるとすごく安心する。
何か、ふんわり包み込まれてるような、優しくて、それでいて頼もしいような、そんな感じ。
普段は無愛想だし、ちょっと冷たい感じもするけど、別にそれは突き放そうとしてるわけじゃなくて、ただ人と話すのが苦手なだけで、本当は寂しがってて、不器用で。
そんなとこが、ちょっと可愛かったりして。
初めて篠ちゃんと話した時からそんな事ばかり考えてて、俺は一体どうなっちゃってるんだろう、って不安になった。
だけど篠ちゃんといると、全然怖くない。
「おはよ、篠ちゃん」
「お………………はよう」
あぁ、何か幸せだなぁ。
っていうか、何で俺はただの挨拶で幸せ感じてるんだろ?
「篠ちゃん、お弁当のおかず何?」
「…………昼休みになれば分かる」
「やだ、今がいいっ!」
「……………………駄目だ」
うぅ…………篠ちゃんが意地悪だ。
昨日ちょっと意地悪したせい?!
お弁当、気になる……………………。
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