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[間奏] 京の逡巡。
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………………何だ?
いつの間にか眠ってしまっていたらしく、目を開けると修の顔が見えた。
つい後退ってしまったため、思い切り背中を柵にぶつけたのだが。
痛い。
それはまぁ、どうでも良い。
解せないのは、修の反応だ。
俺を見て何か言いかけたので、それを聞こうとしたのだが。
…………逃げられてしまったな。
全く。
何なんだ本当に。
何故こんなに身体の中が薄ら寒く感じる。
別に修とこの先話すことがなくても、俺は以前の日常に戻るだけだ。
淡々と、日々を過ごすだけの傀儡に。
今更それを拒みたいと願っている。
馬鹿馬鹿しい。
そう思うのは、己の弱さが表へ出ている証拠なのに。
たった二日だ。
たった二日修と一緒にいただけで、もう一人に戻るのが疎ましく感じるとは。
どうなっているんだ、俺は。
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