アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
時間は甘く溶ける。 Ⅲ
-
「ん、っんふ…………んーっ……」
修の声が、脳を痺れさせる。
キスなんて経験があるわけもなく、ただ本能のままに貪っていた。
舌を絡めて、歯列を撫でる。
上顎に触れると、修の体がびくんと跳ねた。
「! ふぅっ…………っあ、んんぅ…………っ」
しばらくして口を離すと、修は息苦しかったのかはくはくと息をする。
唾液が銀の糸のように俺と修を繋ぐ。
ずく、と体が疼いた。
「呼吸……」
「?」
「止めるなよ」
それだけを告げて、再び唇を貪る。
「ふぁっ…………っやぁ、んぅ……!」
修はやはり上顎が弱い。
舌と上顎が擦れる度に、びくびくと体を震わせる。
「んんっ、っあふ…………ん、ふぅっ…………」
修が力の抜けた手で俺の服を掴もうとするから、その手を取る。
きゅ、と微かに力が込められたのが分かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 123