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朝は、とろとろと。
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ふ、と深いところから一気に引き上げられたような感じで目が覚めた。
目の前には好きな人。
…………の、膝。
「膝っ?!」
何故に膝?!
俺が、寝てる間に布団の奥深くに埋もれた、とかじゃなさそうだし。
俺の頭の下にはちゃんと枕あるもん。
「???」
ぺらっと布団を捲ると、京がちっちゃくちっちゃく丸まって寝ていた。
無防備に口が薄く開いている。
「……」
京って、寝るとき丸くなるんだ。
ぎゅうって膝を抱えて、猫みたい。
くるん、て言葉がぴったり。
「ふふ」
かぁわい。
俺だけだもんね、京の寝顔知ってるの。
ちょっと、優越感。
「んー…………」
京が眉根を寄せて身じろいだ。
朝は冷えるし、ね?
布団を掛け直して、京のふわふわした柔らかい髪の毛に指を通す。
ふっと京の表情が和らいだのを確認して、俺も布団に潜り込んだ。
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