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63 夜人side
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旭くんと買い物に行き、特に何ら変わりなく帰宅した。
あんな所で勃つ俺も俺だけど、、急に旭くんから言われるとは思いもしなかった。
無理してたら…と思ったけど、、案外気にしてないみたい…?
「それじゃ、今から支度するので少し待ってて下さいね」
「あ、うん」
いそいそと夕食の支度を始める様子を見て、何か手伝えることはないかと自分も台所へと近寄った。
何か探してる…? あ、あれかな?
「俺が取るよ。」
そう言って手を伸ばしたとき、丁度旭くんが伸ばした手とぶつかった。
「ひっ!!?」
「あ、ごめん」
余程驚いたのだろか…?真っ赤に赤面してこちらを見ていた。
心なしか目も少し潤んでいて、先程までの彼の顔が脳裏を掠めた。
「大丈夫…?」
「…(コクッ)」
やっぱり、、、さっきの事、気にしてるのかな…。
また避けられるのは悲しいから、今はそっとしておいた方がいいのかも。
「本当にごめんね。もう何もしないから…怖がらないで」
そう告げて、大人しくテーブルに戻る事にした。
「こ、怖いんじゃないですっ」
「?」
「そうじゃなくて…、その、急にあんなことしちゃって、夜人さん迷惑だったんじゃないかって思って…っ」
「僕、子供で、夜人さんみたいな余裕の持てる大人じゃ無くて、、経験も無いからどうしたらいいか分からないし、でも…さっきは、夜人さんとならそういう事したいなって思って…その、、気持ち悪かったならごめんなさい」
旭くん、、もう…。
立ったまま両手で顔を覆った旭くんにそっと近づいて、抱き締め、優しく頭を撫でた。
「勝手に突っ走らないでよ。気持ち悪いなんて思ってないから。可愛いなぁもう…」
「か、かわっ…?!」
「うん。可愛いよ、旭くん。」
もぞっと自分の胸の中で頭を動かし、こちらを見上げ顔を真っ赤にしている様子が完全に小動物の様だった。
その様子がなんだか微笑ましくて、次第に笑みが零れた。
「はぁ良かった〜。又、嫌われなくて」
「さ、最初から嫌ってなんかなかったですよっ」
「本当?」
「本当ですってば。」
「ふふ、そっか」
腕の力を緩め、手を離そうとした。
すると、今度は旭くんの手が背中にまわっているのに気がついた。
「あ、あの……本当にもし嫌じゃ無かったらなんですけど…。続き、しませんか?」
「!!」
「あっ、いややっぱりまたの機会にっ!…っっん?!」
ごめんね、そんな事言われて断れるような出来た男じゃない。
何か言いかけていた口を引き寄せてキスをした。
何度も、何度も
少し苦しそうな顔をしながらも、合わせるようにして舌が入ってきた。
「ぁ…っ…、よる、ひと、さっ…立て、な」
よく見ると、旭くんの膝が震えていて、必死にしがみつく様にして立っていた。
「…移動、しようか」
そう声をかけ、旭くんの体を担ぎ上げた。
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