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爆睡してるだけだったようなので、とりあえず自宅に運び込んで布団に寝かせたあと、その間に夕飯を作ることにした。
あの人、お腹すいてるっていってたなぁ。
そういや担いだとき、身長の高さは感じたけど、思ったより軽かった。
あんまりご飯食べてないのかな?
夕飯をお盆にのせて、布団まで持っていった。
「あ、あのー…。」
ゆーっくり覗いてみると、長い髪の中から顔が見えた。
さっきは髪と黒縁眼鏡でよく見えなかったけど、綺麗な顔した人だなー。
前髪は……自分で切ってるのかな?パッツン、ていうかギザギザ。。
観察するのに夢中になっていると…。
突然その人が目をカッぴらいた。
ひいぃぃいいぃ?!!!?。゚(゚^ω^゚)゚。
「っ、ごはん!!!!!!!」
相当お腹がすいていたようで、一心不乱にごはんをかき込んでいる。
見るみる間にごはんは空になり、お茶碗を握り締めたままその人は僕の方をみた。
へ?、あ、おかわり??
半ば反射的におかわりを持ってくると、それもあっという間に平らげてしまった。
あ、次は何か探してる?…眼鏡か!
「ど、どうぞ!」
その人は眼鏡をかけると、不思議そうな顔で僕をみた。
「…あれ、違う。君は…誰?」
どうやらこの人は、僕を違う人と勘違いしてたらしい。
「あっ、はじめましてっ。僕、今日ここに越してきた呉島旭と言います。あの、お隣のかたですよね?」
「……あ!大家さんがこないだ言ってた人か。はじめまして。なんというか…、申し訳無い。つい無心でご飯頂いちゃって…。」
「い、いやいや!良かったです、元気取り戻して貰えたみたいで…。」
「君、学生さん?」 「は、はい。」
「そっかー。いやぁ、凄いなぁ…。最近の子はこんな美味しいご飯まで作れるんだね。」
「こ、こういうのはちょっと得意なので…。」
あんまり、褒められるのは慣れてないから少し照れくさかった。
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