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~次の朝~
ピピ、ピピ、ピピ、ピーーーー…。
「んー…、………はっ!やっば!!」
寝坊したわけじゃないけど…。
やりたいことがあったので、急いで支度した。
「火の元よし、鍵も閉めたし…うん、行こう。」
あ。その前に…。
コンコンーー。
「お、おはようございまーすっ。」
……シーン。
やっぱまだ寝てるよね…。
お弁当、ドアノブにでも掛けとこうかな。
ドアノブに手を掛けると、ガチャリと音がした。
え。 無用心過ぎかよっっ
少し、開けてみると中から何かの匂いが漏れた。
なんだろう、絵の具の匂い…?
膠(にかわ)のような匂いも混じった、学校の美術室を思わせる匂いだった。
もう少し…だけ、(ガツンッ)……………ん?
「…んぁ、?あれ、あさ、ひ君だったけ?」
「こ、こんなところで寝てたんですか?!」
その人は玄関を開けてすぐのところに、殺人現場のような格好でぶっ倒れていた。
「いやぁ、途中まではソファで寝てたんだけど、トイレ行ったきりここで寝ちゃってたみたいだね、あはは」
「あははって……。」
「あ、もしかしてそれ。」
その人がお弁当に気付いて指さした。
「あ…これ、良かったら食べてください。お口に合うか、わからないですけど。。」
「ホントに作ってくれたんだ!」
うぉお、すっごい目がキラッキラしてる…。
たぶん、お腹空いてるんだろうな。
若干、大きい犬のようにも見えなくもない。
早くくれ、と言わんばかりの彼にお弁当を手渡した。
「君は本当にいい子だねぇ。ありがとう。」
「いや…、僕は勝手にやっただけですから。。…あ、それからっ、」
「あ、そう言えば君、時間は大丈夫かい?」
え?
「……だ、いじょうぶ、じゃないです!!行ってきます!!」
「あはは、気をつけてねー。」
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