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13 夜人side
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あれ…?おかしいな。。
お礼のつもりだったんだけど、彼を泣かせてしまった。
俺のせい??何もした覚えはないけど。
…というか、さっきお皿割ったくらいから全然目を見てくれないというか、目が合っても逸らされるし。。
余りに出来が悪くて怒ってるのかな?
だとしたら何とも言えんが…。。
「…ぐすっ、夜人さん…、あの、もう大丈夫です。」
「へ?あ、ごめん。」
あ、また目逸らした…?
うーん、年頃の子って分からん。。
初めて会ったときはすごく親切でしっかりしてる子だなぁってのが印象強かった。
こんなおじさんにも親身なってくれるし。
…高校の頃に交通事故で亡くした弟も生きてればこの子くらいかな、なんて思ってたら、ちょっとだけ、旭クンが年の離れた弟みたいに見えてた。
それもあったせいかちょっと馴れ馴れしくし過ぎたのかも。。
「…あの、夜人さん。僕そろそろ帰ります。今日はありがとうございましたっ。」
「あ、うん。こちらこそ」
彼は深く頭を下げて、部屋へ戻っていった。
帰り際はいつもと同じ様子の旭クンだった。
相変わらず目は伏せたままだったけど。
「うーん、、難しいなぁ。。」
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