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授業中ーーーー。
行ってらっしゃいの、キス………。
……っだめだぁぁぁあっ!!
全然集中出来ないっっ……。
授業を受けていたが、今朝のことで何一つ頭に入らなかった。
あ、だめだ考えたらまた顔が熱くなってきた…
気を紛らわそうと、こそっとケータイ開いた。
…夜人さんに今晩のご飯何がいいかメールしようかな。
『今朝はすみませんでした、今晩ご飯何がいいですか?』…送信っと……
「おーいっ、あさひっ!」
「ふぁっ?!!」
「何その声w …てか顔赤いけど?」
「み、見んなっ!!てかなんで居んだよ!」
「だって今休み時間だし…」
え?
いつの間にか授業が終わっていたらしい。
「もー、最近ボーッとしすぎだろっ」
そう言って僕の髪をくしゃくしゃと触った。
「わっ、ちょっやめろって」
あんまりくしゃくしゃにするので、ヘアピンが落ちた。
慌てて、それを拾う。
「お前、最近ずっとそれ付けてるよな。」
「へ?…うん。」
健人、見てたんだ…。
「その、なんて花だっけ、それ。お気に入りなのか?」
「ラベンダー。可愛いだろ?」
「うん。でも、お前の方が可愛い。」
へ?
「お…。あ、りがと…」
「…ぷっ、固まんなよシラケるじゃん」
「け、健人のせいだろっ!」
もう、なんなんだよ…。
いきなり真顔でそんなこと言われたら笑うに笑えないって。。
「なあ、今日また遊びに行っていい?」
「えっ、きょ、今日は…ごめんっ用事あるんだっ。また今度絶対あけとくから!」
「えー、そっか。じゃあまた今度」
「うん。ごめんな」
「いいよっ気にすんな!…あ、そういや次実習だろ?早く行けよっ」
「うん!またなっ!」
健人の優しさに少しだけ救われた。
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