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実習も終わり、帰りの電車の中でケータイを開いた。
あ。メール来てる!
急いで開くと、
『え、俺が考えていいの? あ、でもごめん。ちょっと今日中に仕上げたいから、 俺のはいいや。』
そ、そうなんだ…。仕方ない、か……。
そうは思っても、一緒に食べれないとなると少し残念だった。
…あ、そうだ!
駅に着くと、急いで買い出しを済ませてアパートへと向かった。
夜人さんの部屋をノックする。
「夜人さん、居ますか?」
ゆっくり扉があき、夜人さんが顔を覗かせた。手や服、頬にまで絵の具が付いていた。
「あれ、旭クン?おかえり。」
「あの、台所借りてもいいですか?手が離せないなら、僕がこっちで作りますっ!……迷惑ですか?」
思い立ってきたはいいけど、良く考えたら邪魔になるかな…。
自分がすごく軽率すぎて恥ずかしくなってきた…。
「あさ……、」
ぐぅぅ~…。
「??」
「あ、あはははっ、…参ったな。腹の方が正直だったみたい。……ごめんね、頼んでもいいかな?」
そう言って、照れくさそうに笑った。
「はいっ!」
「ありがとう。」
早速、台所を借りて調理を始めた。
「何か手伝おうか?」
「わっ?!」
突然顔の横で声がしたので、また変な声がでた。
てか、近い…っ!
やっと少し今朝のこと忘れてたのに、また思い出してしまった。
「だ、大丈夫ですからっ!どうぞ、作業続けててくださいっ」
「ふふっ…わかった。」
あ、………もしかして夜人さん、僕の反応楽しんでるな。くそぅ…。。
少し不服に思いながらも、とりあえずさっと夕飯を作った。
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