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そう言って、
布団から身を乗り出そうとした時、
「夜人さ、っうわっっ」
勢い余って、思いきり夜人さんの前につんのめった。
「え、、だ、大丈夫??」
「…っあ、あの、夜人さん!!」
「う、うん…?」
ちゃんと言わなきゃ…。
今度こそ本当の気持ちを。
「ぼ、僕っ本当は…嫌じゃ無かったんです、昨日。…でも、………一線を超えて、お互いの気持ちとかどうなっちゃうんだろう……って思ったら、……怖くて。」
「だけど……今日1日考えて、やっぱり夜人さんが好きだって思ったんです…、だから…もう一回だけチャンスをくれませんか…?」
夜人さんは呆気に取られた様子で、僕の顔を見ていた。
じっと待っていると、困り果てたように夜人さんは顔を手で覆った。
「…よわったな……。」
そう言うと、夜人さんの腕がすっと伸びて、優しく僕の体を包み込んだ。
「旭君をこれ以上傷付けないように、距離取るつもりだったのに…………。」
「そんな風に思ってたんですか?…僕、傷付いてなんてないです。寧ろ、僕が夜人さんを傷付けたと…」
「…なんだか、お互いに思い違ってたみたいだね。」
そう言って、夜人さんはふわりと微笑んだ。
「夜人さん。僕のことまだ好きで居てくれますか…?」
僕は、恐る恐る夜人さんを見上げた。
「…うん。好きだよ旭君。」
「えへへ…よかっ、た……。」
あれ、…………まだ寝たく無いのに……。
瞼が重たいや……
微睡みに抗え無いまま、僕はゆっくりと目を瞑った。
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