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「じゃあ、……い。」
「え?何?」
珍しく小さな声で言ったので、上手く聞き取れなかった。
すると、ムッとした顔で健人が此方をみた。
「……こっち。」
腕を掴まれ、人気の少ない路地に入った。
「ね、ねぇどうしたのっ?けん…、」
え、何?? 今、どうなってるの?
健人の顔が目の前にある。
口の中にあたたかい感触が広がった。
「んっ…、んんっ……っ!」
離れようにも、背後は壁で身動きひとつとれない。
頭の中で、さっきの健人の姿が映った。
『じゃあ、キスがいい。』
あの口はそういっていたのだ。
健人の顔が離れた。
「これでチャラでいい。」
そう言い残すと、すぐに走りだして行った。
「あ、…ねぇ、待って!健人!」
追いかけようと角を曲がったが、既に姿は見えなかった。
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