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これも僕が意識しちゃってるせいなのかな…?
「健人、もういいから…。」
そう声をかけると水道を止めてくれた。
「ねぇ」 「ん?」
「もう大丈夫だから、手、離し……」
そう言ったとき、
ふと、足音が近づいてくるのが聞こえた。
「旭くん?なんか凄い音がしたけど、大丈、………」
「あ………」
まずい。
一番意味わかんない状態を夜人さんに見られてしまった。
「あっ、あのっ、」
説明しようとしていると、隣から健人が口を開いた。
「大きな音立ててすみません、こいつちょっと火傷しちゃったみたいで…。すぐ冷やさせてたんですけど…。」
「火傷!?大丈夫かい??旭くん」
凄く不安げな表情を浮かべて此方をみる夜人さんに、なんだかとても申し訳ない気持ちになってきたので、
「…す、すみませんっもう、大丈夫です。」
と、陳謝した。
その後は、健人に「なんか今日危なっかしいから、下がってろ」と言われてしまい、ほとんどの準備を彼に頼る形になった。
ようやく食事を取ることになったのだが、相変わらずの謎の雰囲気は拭えなかった。
それでも、健人は気を遣っているのか何故か夜人さんとしきりに会話をしている様子だった。
ーーーーーーーーー
「ご馳走さまです。なんか今日は突然お邪魔しちゃって無すみませんでした。」
「いやいや!お客さんなのにお昼の準備までしてもらって悪かったね…、ありがとう」
「あの、また来てもいいですか?」
「え?もちろん。全然かまわないよー」
………なんでだ。。いつの間にこの二人、こんな仲良くなったの………どう考えても不思議メンだったのに!
「旭くん…?どうかしたの?」
「え?あっ、いや!ちょっとボーっとしちゃってました、ごめんなさい」
「こらー旭ー、そんなぼさっとしてるとまた火傷すんぞー?」
「も、もうしないってば!」
だいたい誰のせいで………………。
「あ、じゃあ俺そろそろ帰ります。お邪魔しました」
そういって、健人は何事も無かったように帰っていった。
健人が見えなくなるまで、二人で見送ると夜人さんも少しご機嫌な様子で部屋に戻っていった。
なんで、皆平然としてるの………?
ど、動揺してたのは……、僕だけだったのだろうか。
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