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優しい短めのキスだった。
あれ以来、夜人さんは優しく接してくれているけど、やっぱり少し控えめにされてしまってるよな…。うう……僕のばか…。
自分の許容のなさに、ただただ不甲斐ない気持ちでいっぱいになった。
でも、やっぱりもっと夜人さんに触れて欲しい…。
夜人さんに撫でてもらえるのもキスもすごく嬉しいし、きっとその次だって今度は……………………
「っ!!///」(僕な、なに想像した今っ?!)
「ど、どうかした??」
「あっ、いや!なんでもないです!さ、片付けしましょっか!」
その後はまるで煩悩を振り払うかのように、午前の片付けの続きに集中した。その甲斐あってか、夜人さんの部屋は見違える程に綺麗になった。(途中、ちょっと迫りすぎて可哀想な時もあったけど)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
片付けも終わり、日が傾き始めた頃…。
1日作業をしていただけあり、さすがに僕も夜人さんもくたくたで、広くなった夜人さんの部屋でただまったりと時が流れるのに身を任せていた。
ーーーーコンコンコン、
『夜人ぉーーーー?居ないのぉー?』
突然の訪問者に、僕と夜人さんは顔を見合わせた。
「この声って…」
「うん、多分そう。ちょっと待ってて」
ガチャっ
「深雪?何か用でも…、」
『もぉーーちょっと夜人聞いてよぉおぉ、』
「あ、ちょ、何勝手にあがって…、おま、酒くさっ」
夜人さんを押しのけ、部屋にあがってきたのはベロベロに酔った深雪さんだった。初めて会った時と、だいぶ様子がちがうけど…………
「えっ?!み、深雪さん?お久しぶりです…」
『あっ、あさひクンじゃなぁい。夜人と仲良くやってるぅ?ふふっ』
ふらふらしながら僕の方へ近寄ってくる深雪さんを、夜人さんが必死に取り押さえながら、こちらを振り向いて小さめな声で囁いた。
「(旭くんっ、こいつに捕まると朝まで付き合わされるから、今のうちに逃げて)」
「えっ、で、でもっ」
「(俺は大丈夫だからっ)」
『もぉーアタシの話きいてるのー?』
「うぉっ?!ちょ、っ」
そう言って、夜人さんの腕を振りほどいたかと思うと、今度は夜人に掴みかかって押し倒していた。
僕が居てもどうにも出来ることはないとは思ったが、このまま夜人さんと深雪さんを置いて出ていくのも不安で仕方ない。
と、とりあえず夜人さんを助けないと…!!
「深雪さんっ、僕も聞きますからっ!」
「えっ、ちょっと旭君?!」
「僕も一緒に居させてください。どうせ明日も休みですしっ」
やっとの事で夜人さんを救出すると、少し落ち着いた深雪さんは持ってきたお酒を煽りながら時折泣いたり、笑ったりしながら吐き出すように話し出した。
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