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やっぱり俺は誰からも愛してもらえない
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俺が?会わない?佐藤君と?
「えっと、何で?」
「先輩が近くにいて、最近佐藤君評判悪いんですよぉ。なんかダサくてカッコ悪い人と一緒にいるーって」
「はぁ…」
てか近くにいるのは佐藤君だぞ?俺じゃねーし
「それにぃ、佐藤君も迷惑してましたよぉ?もうつまんないし、正直会いたくないって。けど、話しちゃったから、離れにくいなぁーってぇ?」
………は?
「本当に?」
「そーですよー」
そうかよ。
「わかった。もう佐藤君と会わないようにする。
けど、今日さ、話していいかな?最後に。
そしたら、君が言うみたいに話さないから
君たちに戻すから、ね?」
「はい!!」
用件を言い終わった今どき子は 駆け足で俺から離れていった。
そうか、佐藤君もか
佐藤君も他の人と同じこと考えてたのか。
本人から聞く言葉よりも、その友達から言われたことの方を信じちゃうのは当たり前だろ。
佐藤くんの本音を聞けるのは、同じ学年の友達だけなんだから。
俺バカだろ。
何で本当に佐藤君が俺のこと好きだと思ってたんだ?
あんなハイスペックイケメンが俺に一目惚れなんてありえないだろ。都合良すぎる。
女選び放題のくせに俺を選ぶってありえないだろ。
最初から分かれよ。今まで恋人どころか友達もできなかった俺が、何で告られると思ったんだよ?ほんとバカ。
じゃぁあれか?告白はもちろん、男に絡まれた時も、ナンパ男の時も、佐藤君の家に行ったときのことも、全部演技か。
やっぱり、やっぱり俺は誰からも愛してもらえないじゃないか。
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