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泣ける映画が見たいです
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「先輩」
……うわぁ、佐藤君だぁ。
「な、何か、な???」
「さっきの何ですか。
もう会わなくていいって?無理してるって?
よくわからないんですけど。」
まだ無理をする気か佐藤君。ネ○とパ○ラッシュ並みの根性だな。
なんか泣ける映画が見たくなってきたな
「お前の友達?かなんかに聞いたよ。
もう俺といるのつまんないし嫌だって。
自分から話しかけた手前、自分から離れるのは気が引けるって。
何だ?同情か?可哀想だからか?俺が。
だから仲良くしたのか?告白したのか?そうなんだろ」
「先輩?ちょっと…」
「俺はいいんだよ。友達も恋人もいなくても、一人でやっていけるから。今までそうだった。だからもう話しかけなくていい。虚しくなるだけなんだよ。」
「先輩!」
「っ?!」
「人の話聞いてください!一人でぺらぺら喋られても困ります。
というかいつ俺がつまらないと言いました?
いつ一緒にいるのが嫌なんて言いました?
友達から聞いたって言ってましたけど 俺の口からは聞きましたか?俺は言いましたか」
「言ってないけど…」
「俺より、俺の友達の方を信じたの?」
「そ、そういうわけじゃ、…」
「じゃぁもう一度言います。よく聞いて
俺は、貴方が好きです
見た目も性格も仕草も声も話し方も何から何まで。
恋人になりたいしキスしたいしヤりたいし。
他の奴等に触らせたくないし見せたくない。この前も相手の男殺したいぐらいだった。そのぐらい好き。」
「え、佐藤くっ、」
「返事は」
「けど俺話つまらな
「先輩の話は面白いよ」
「私服ダサ
「この前のウサ耳パーカー可愛かった」
「性格ひねくれて
「そんなところも好き」
「おおお、俺だって佐藤くんのこと大好きだよ馬鹿野郎!
寝る時も授業中もさっきだってずっと佐藤くんのこと考えてたよ!
けど、嫌われるのが怖いんだよ、捨てられるのが怖い
やっぱり無理だって、離れていくのが嫌だ、」
「そんなことしない
俺を信じてよ。先輩」
俺がずっと求めていたもの。
俺がずっと手に入らなかったもの。
「……わかった。信じる」
俺は佐藤くんを信じることができたのだった
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