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告げられたのです
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気づくと先輩が俺の腕をつかんでいた。
可愛いな。とかノンキに考えてたら、
先輩は真っ赤な顔をして、
目からどんどん涙を流し、
口を開く。
先輩が今泣いてるのは俺のせい。俺が先輩を泣かした。最低だ俺。
先輩は言った。
ごめんなさい、と。
悪いのは全部俺なのに。
先輩は何もしてないのに。
謝る必要なんてないのに。
先輩は言った。
俺以外と話してるのもイライラする。俺以外と遊んでるとこを見てその相手に殺意すらわく、と。
そんなことを思ってくれてるのに、俺は、怒鳴って、酷いことをしたんだ。
先輩は言った。
俺のことが好きだと。
他に相手がいるなら我慢すると。
いるわけがない。先輩以上に好きな人なんてできるわけがない。
先輩は叫んだ。
チャンスがあるならまた付き合ってくださいと。
俺が望むならセックスだってするし 金だってやると。
泣きながら 叫んだ。
腕を掴む力だってさっきとは尋常じゃないくらい強くなってる。
緊張してるのが 怖がってるのが 不安がってんのが俺にも伝わってくる。
俺は 先輩に言った。
「先輩の処女も童貞も金もいりません」、と。
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