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天邪鬼ロンリネス 05
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息の仕方が分からない聡は、必死に成美の背中を叩く。
「んっ!…ぷはっ!おおおおお前、なななな」
「…こういう事」
「は…は!?」
(どういうこと!?)
漸く開放されたかと思ったが、成美の言っている事が直ぐに理解できず目を泳がせた。
「…俺…お、れ…」
俯く聡だったが、成美に両頬を包まれて顔を強制的に上に向かされる。
近付いてきた成美の口元を驚いて右手で抑えると、目を細めた成美と視線が合った。
ぺロリと手の平を舐められる。
「ヒ…ッ!?」
驚いて手の平を離そうとすると、成美に手首を掴まれる。
わざと掴んだ手の平に息が掛かるように話し始めた。
「速水が…姉ちゃんと重なって見てたのはあった。」
「そ、のまんま…しゃべんな…ッ」
「最初は違った。うぜえヤツって」
「…ッ」
「この前…キスした後から…速水は何か違って…」
「…ッ!は…ッ!」
成美の唇が、聡の首に埋まる。吐息がこそばゆい。
急な展開に、全く聡は頭が付いていけないでいた。
「…お前が…忘れたって言って、イラっとした」
「…痛ッ」
成美が聡の首の脇を軽く噛んだ。
「…忘れんじゃねえよ」
「…ッ!!」
唇がぶつかりそうな距離、正面に成美の顔を捕らえる。
いつも眠そうな目は、欲情して濡れていた。
またキスされる、そう思ったが、聡は瞳も瞑らずに呟いた。
「…忘れねえよ…フ!?」
ファーストキスだったんだ、と繋がる筈の言葉は、成美の唇に吸い込まれる。
開いたままの口の中に、成美の舌が入り込んできた。
驚きで目を見開く聡に一瞬唇を離した成美は、「息、鼻」とだけ伝えると、再度貪るようなキスをする。
(…っと待てよコイツ…!!!)
ドンドンと成美の背中を再度叩く。
「…んだよッ」
苛立ったように成美が口を離す。
「ハァ…ッ こっちの…台詞だろが…!何すん、だよ…!」
「…は?」
「はじゃねえ…し!お、俺、まだお前の…事…そういう風に…見れない…」
間近で睨まれ、少し怖気付いたが、息も絶え絶えにどうにか制止した。
「 …さっき忘れねえっつったじゃねえか 」
「…お、前が途中で、話…遮ったんだ…ろ… アッ!?ちょ…どこ触…ッ」
「…勃ってんじゃん」
しかし、聡の制止も虚しく、成美は制服の上から聡のモノを触る。
「ッ!や、めろ…って!んぁ!?」
下着に先走りが滲むのが分かる。
成美の背中のYシャツを握り、反発しようと思ったが、黙れと言われているかの様に聡は唇を奪われた。
二人の吐息が部屋に充満する。
酸欠寸前になり、生理的に聡は目元に涙を滲ませると、成美の髪を引っ張った。
「…痛ぇよ」
「おま…ハァハァ…し、死ぬ…」
「鼻で息しろって」
「タンマ…ト、トイレ…」
「…は?」
「コレ…鎮めてくる…から…!」
羞恥心から目を思いきり瞑り、成美に悲願した。
すると、髪を掴んだままの聡の右手を取り、成美は自らのモノを制服越しに聡に掴ませた。
驚いた聡は目を見開く。
「な、なに、なに、なにして…!?」
「俺もだから心配すんな」
「そ、そういうことじゃ無…や、やめ…ッ!」
聡のベルトを空いた手で緩めると、成美は直接聡のモノを触る。
「ンッ…かん…ざ…ッ…!」
水気を含んだ音に耳を塞ぎたくなった。
極力声を我満するが、人に弄られた経験が無い聡は、初めての事に体を震わせる。
快楽がジワリジワリと聡を追い詰めて行く。
成美は聡の前を寛がせ、逸物を片手で包み込むと、亀頭部分を撫で上げた。
「フ…ウゥ…ッ!」
声を我満できそうに無く、聡は空いた手の項で自らの口許を塞ぎ、目を伏せる。
成美は直ぐに自分のモノも取り出すと、聡のモノにピトリと当てた。
「え…な、に…?」
聡の問いも虚しく、成美は一緒に互いをしごきあげた。
「ンァ…ッ!」
成美の括れが部分が更に刺激となり、聡は背を反らせた。
快楽から少しでも逃げようと目を反らした聡の前髪を、成美は緩く掴み上げる。
「…ハッ…すげぇ…濡れてる…」
「うる…さ… ンンッ!」
聡の竿部分を片手で包むと、上下に動かす速度を上げる。
それに加えて自らの括れ部分を亀頭に当て、なぶるように腰を動かし始める。
限界が近付いてきた聡は首を振り、成美の腕を掴んだ。
「や…やば…アッ…もう…出そ…う…」
「早ぇな…イケよ…」
聡の耳元で、成美が吐息交じりに囁く。
声も快楽も抑えられず、聡は成美の肩に口を強く当て身体を震わすと、成美の手に果てた。
「ンンッ!」
開放と共に、少しずつ冷静さが頭に広がっていく。
成美から離れようとしたその時、我慢の限界とでも言うように、成美が聡の腰を強く掴んだ。
「…ちょ、ちょ…待って…アッ!?」
達したばかりの聡自身に、成美は自分を再度宛がうと、またしてもお互いを擦り始めた。
「ハッ…ァ!無理…アァ!ンぅッ!」
強制的に追い立てられ、腰が抜けそうになる。
しかし、成美に強く抑えつけられて、聡は逃げる事ができず、成美の肩に寄りかかった。
そろそろ限界が近いのか、更に成美のスピードが上がる。
「ヤバ…アァ…!かん…ざきぃ…ッ」
「ハァ…速水…イきそ…」
自身の亀頭で、聡の亀頭をゴリゴリと刺激すると、腰が揺れ始める。
「アッ!ァ…ッ また…イク…ッ…イ…クッ!」
「俺…も…」
「アアァッ」
2回目の精を放つと、成美もそれを追うようにして果てた。
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