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もう帰ったのか、と思い自分の部屋から出る。
階段を降りて玄関の扉を開けるとやはり委員長は居なくなっていた。
ため息をついて外へ出る。
なんとなく腹が減ったから、コンビニへ行くため。
「えっ、わっ!委員長!?」
出ようと足を踏み出したら急に掴まれた。ゲームのし過ぎでついに妄想が始まったのかと不安になってしまったじゃないか。
「やっと出てきてくれたんだ、山城(ヤマシロ)」
なぜか僕の家の玄関の前にしゃがみこみ、僕の足を掴んでいる割にいい笑顔。
「何しに来たんですか、委員長」
「委員長って呼ばないでよ。しかもなんで同い年なのに敬語なの!」
水を得た魚のように急に飛び上がった…というか、立ち上がっただけだけど。
「俺には伊居優都(イオリユウト)って名前があるし!しかも俺のこと委員長なんて呼ぶの山城ぐらいだよ!?」
「へえそう。てか僕の質問に答えてないよね、委員長」
足をつかむ手を離したかと思ったらすぐに手首を掴まれ、逃げられない。
運動不足の僕と毎日部活に明け暮れている委員長だと断然僕の分が悪い。
「だから、山城に会いたくて。最近学校こないんだもん」
そう誘えば僕が行く気になるとでも思ったのか。
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