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「えー…。俺山城になんかしたっけ」
「いやいや、僕の方がそれ聞きたいんだけど」
ついつい心の声が口から漏れる。
「ん?」
人畜無害そうな笑顔で首を傾げているこいつはほんとに何が目的なんだ。
「僕こそ委員長に何かした?こんな毎日学校に誘いに来るなんて」
「だから昨日も言ったけど、山城と仲好くなりたいの!」
この顔で何人もの奴を地獄へ貶めたのであろう。
「嘘でしょ。だって僕と仲よくなって委員長にメリットなんて何もない」
僕がキッパリ言い切っても委員長は食い下がってくる。
ほんとになんなんだ。
「メリットがあるから友達になってるの?上村(カミムラ)くんや中嶋(ナカジマ)くんと」
上村 良(カミムラ リョウ)と中嶋 隆之(ナカジマ タカユキ)。
僕の友達?なのかわからないが、僕が学校へ出るときは休み時間とか一緒にいるし、時々一緒に遊んだりもする。
でも僕は親友とかそういうたぐいのものは信じてないし、よくわからない。
「あいつらと居ると楽しい…からかな」
「ほら……ね?」
なんでそんな泣きそうな顔なんだ。
そうやって、いろんな奴を……。いろんな奴らを………。
なんで嫌だとか考えてるんだ、僕。
こんな感情知らない……。
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