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僕ら四人は全員一年三組。
優都が教室に入るとザワザワと囁き声が重なる。
「おはよう、伊居」
「あ!ああ、おはよう。氷室くん」
副委員長・氷室は僕に流し目をしながら眼鏡の縁を上げた。
「伊居、これ今日の委員会の資料」
「ありがとー!助かるわ」
いかにも出来る男って感じの氷室はなぜか僕ばかり見てくる。
なにか言いたいことでもあるならサクッと言えばいいのに。
「そういえば、山城。学校来たんだな、珍しい」
「珍しいとか!!基本学校来るし!学校来てんのが珍しかったら僕確実留年だろーが!」
サクッと、と思っていたのに言われると結構くるものがある。
僕の叫びに爆笑している隆之を睨みつけた。
「あー、まあ、そうだな。最近来てなかったから。良かったよ」
「はあ………」
まくしたてて疲れたため、色々ツッコめない。
「心配してたんだよ。休み長かったから」
「あっ、そう」
僕の適当な返しに隆之の笑いがピークだ。
僕の肩に腕を乗せて笑いを堪えようとしているが、こらえきれていない。
ほんと隆之、笑い止めろよ……。
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