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僕と隆之
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僕と優都は怒ったままの様な顔で教室へ戻った。
すると当たり前だけれど、体育中だから教室はもぬけの殻。のはずだった。
「あっ、隆之」
「………那弥…。お前ら、つきあうの?」
一瞬「つきあう」の意味が理解出来ず、固まった。
優都はまるで自分には何も聞こえていないかの様にうっすらと微笑んでいる。
「…何で?」
「さっき、那弥も伊居も帰ってこないから心配出見に行ったら聞いちゃったww」
ふいっ、と顔を上げるといつもの
様に隆之はニヤニヤしていた。
「付き合わねぇの?何、伊居振られちゃったの?」
失礼なほどニヤニヤしている。
なんだこれ。いつもとは違う。
「別に、振られてないよなぁ?考える期間を那弥にはやったの」
二人の会話に恥ずかしいやら怖いやらで逃げ出したい衝動にかられる。でもきっと優都も隆之も足が早いから捕まえられてしまう。
なんだか険悪なムードである。
「考える期間……ねぇ……ww
じゃぁ、俺が那弥と付き合える可能性もゼロではないのねw」
「………はあああああああああああああああああ!?」
隆之の突然の発言にパニックに陥る僕。
でも隆之はクスクス笑っているだけ。
「ああもう、ホント那弥可愛い」
いつもの冗談も笑えなくなる。
嘘だろ。
隆之は僕のことそんな目で見ていたのか。
足が震える。恐怖で足が砕けた様に座り込んでしまう。
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