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二
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僕の名前は、幡原 郁海(はたはら いくみ)。
僕は、以前から全校生徒からいじめを受けていた。
殴る蹴るの暴行は当たり前、
嫌がらせのレベルを越えたいじめ。
パシリにされたり、
犬だからと、ドッグフードを食べさせられたり、首にリードを付けられたり、
机、スリッパ、ノートに落書きなんてまだ軽いもので、
頭から水。上からゴミや、机がなかったり髪を切られたり制服を裂かれたりした。
でも
これだけのことをされても、僕は誰にも相談しなかった。
相談できなかった。
だって、友達もいないから。
親は…いるけど、家にいるのは日中だけだから(朝と夜は仕事)もう一週間くらい会ってないから相談どころじゃない。
僕の味方は誰もいない。
僕が死んでも、
きっとクラスのみんなはいつもみたいに笑うよね。
「せいせいした」って笑うよね。
「ざまぁみろ」って笑うよね。
ただ、それだけ。
そんな気持ちで、屋上へあがった。
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