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親友悪友腐れ縁?![02]
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「じゃあ、賭けをしようか」
「賭け?」
「そう。もし俺が徹の考えを当てたら、俺の言うことをなんでも聞くこと。逆に、俺の回答が間違っていたら俺が徹の言うことをなんでも聞く…ってのはどうだ?」
「…なんでも?」
「そう。なんでも」
「ワックバーガーのデラックススペシャルバーガーを1ヶ月奢れ…とかもアリ?」
「1ヶ月って…。高校生が、そんな大金持ってると思うか?」
「あ、やっぱり?」
ですよね~。
逆にオレが巽の立場だったら、まず無理だ。
「さすがに1ヶ月以内で奢れっていうのは無理だ。せめて2~3ヶ月内にしてもらいたいな。…まあ、俺のポケットマネーが続くか、バイト代が入れば別に構わないけど」
「その賭けのった!」
よっしゃー!
ワックバーガーのデラックススペシャルバーガー。
単品で買っても一個千円近くするんだよな。
なんか高級肉を使っている上に、野菜とかも産地直送、無農薬らしい。
さらに、手作りで一日の販売数が限定されているレアというレアバーガー。
そんなものを毎日…といかなくても、1ヶ月分は食えるかと思うと考えるだけでヨダレが出てくる。
「ちなみに参考までに言っておくけど、俺のほうはお金はかからないから」
「ますますやる気が出てきた。あとで吠え面かくなよ」
「ハイハイ。あと、ズルっこはナシね。当たってるのに当たってないって嘘ついたりしたらペナルティー」
目の前で小さくバツマークを作る。
しかも、ウィンク付き。
巽のこういうところを見ると、おちゃめなヤツだなぁとか思ったりしちゃうんだよなぁ。
「そんなセコい真似なんてしねぇよ。いいからさっさと答えろ」
「せっかちなヤツだなぁ。じゃあ、お言葉に甘えて…」
そう口にしたものの、巽は顎に手を当てるなり少し悩んでいる。
ほーらみろ。
やっぱりオレの考えてることの見当なんてつくわけねーじゃん。
「ふっふっふー。どうやら賭はオレの勝ちみてーだな」
「あのなぁ…まだ開始して1分も経ってないだろーが」
「じゃあ、残り制限時間2分な~」
「うわっ。ひでぇ!どう考えても俺のほうが不利じゃねーか」
「んなこと知るか。あと1分35秒~」
「ったく。おまえは、相変わらず男には容赦ない態度だな」
「はいはい。オレは野郎には興味ないからいいの」
そう。
オレは友人であろうがなかろうが、野郎には興味ない。
そもそも男に優しくしても、なんのメリットもないじゃないか。
まあ、遊んだりつるんだりふざけたりするのは楽しいけど。
やっぱり男と女で親友という立場だと、付き合い方って違うじゃん。
男同士だと気兼ねないから楽かもしれないけど、こう…なんていうのかな。
ドキドキ感にかけるつーか…。
それに比べて女の子とだったら一緒に遊んでても楽しいし、肌とかスベスベでもちもちしてるし…。特に胸元が…って、違う違う!
こんなこと考えてるオレって、ただの変態じゃん!
「…まーたヘンなこと考えてるだろ」
「なっ…!ンなワケねーだろっ!そんなことよりさっきの答えわかったのかよ」
巽の声に一瞬驚き、現実に引き戻された。
驚いたせいか、心臓の音がううるさく聞こえる。
巽の…あの見透かされたかのような眼差しが、時々怖くなる。
自分の心の中が覗かれる…なんてことは有り得ないんだけど…。巽のあの視線は、なんだかイヤだ。
ふと、そんなことを考えているといきなり目の前がうっすらと暗くなる。
「徹?どうした?」
「なんでもねーよ」
「はっはーん。さては俺の視線が気になったとか」
「ンなワケねーだろ。いいから早く答えろよ。じゃなきゃ即刻失格!」
「へーへー」
つまらねーなぁ、とでも言いた気な巽を無視して話を進める。
いつまでも野郎と、こんなところで会話しててもつまらねーし。
[2015/01/11] 新規投稿
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