アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
危険な放課後
-
「……寒い」
冬の寒空の中、俺は昇降口で松田を待っていた。
お昼ごはんが食べ終わって教室に戻ろうとしたら、下駄箱に手紙が入っていたそうだ。
…まあ、普通に考えたら告白だ。
アイツは確かにカッコいいし、運動神経も抜群だ。
モテないわけがない。
それで、断ってくるから少し待ってろと言われた。
「遅えな……」
いつもならすぐに戻ってきて、すぐに帰ることができる。
なのに今日は何分待ってもなかなか来ない。
いくらもうすぐで春になるとはいえ、日が落ちれば十分冷え込む。
それに、こんなに長く待たされたらだんだん不安になってくる。
もしかしたら、告った子がめっちゃ可愛くてやっぱり付き合った、とか…
もしかしたら、ここに戻って来る途中でケガをして動けなくなったんじゃないか、とか…
考えたらどんどん不安になってきた。
「どうしよ……」
「どーしたの?」
突然、耳元から松田以外の声が聞こえた。
ハッと振り返ると、うちの制服を着た長身の男子が立っていた。
確か、うちの学年の不良で有名な青木だ。
「青木? 何の用だ……んむっ!!」
口と鼻をハンカチで塞がれた。
ハンカチに染み込まれているのか、変な薬品のにおいを嗅がされる。
「ごめんねー、ちょっと我慢してね」
そう言った青木の声がだんだん遠くなった。
頭が痛い…
視界が歪む…
やば…まぶたが重い…
ま…つだ……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 4