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“漫画みたいに跳ねてた”
と、腹を抱えて笑う瞬に何とか頷き返しながらも、叶多の鼓動は早鐘のようにドクドク音を立てていた。
微かに震える指先を……気付かれぬように掌を握る。
軽くならば平気だが……叶多の体は触れられる事に拒絶反応を示してしまい、だからなるべく転入してから当たらず触らずやって来た。
「笑ったら腹へった。そろそろ夕飯行こうか」
そして今……ようやく出来た友達に、打ち明けるだけの勇気は無い。
「うん、僕もお腹空いちゃった」
気付かれなくて良かったと……心の中で安堵しながら、瞬に続いて立った叶多は食堂へと足を進めた。
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