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今をどうにか切り抜ければ、部屋に戻って瞬に話を聞けるから……そうすれば、何がどうしてしまったのかも教えてくれる筈だから。
だから、なるべく早くこの時間を終わりにしたいと叶多は思った。
「へえ……可愛い顔して利口だね。それとも誰かの入れ知恵かな?断ったら面白かったのに」
伊東の声音が僅かに変わり、トーンが落ちたその声に……叶多の背筋に鳥肌が立つ。
だけどそれは一瞬だけで、すぐに元の声音に戻った。
「ちなみに、受け入れた小泉君は部屋を移動して此所に住む事になるから。細かい事は追々説明するけど……とりあえず、会長の命令には即対応する事だけ覚えといて」
「……はい」
「引っ越しは他の生徒にさせるからいいとして、あとは……須賀会長、何かありますか?」
ずっと足元を見ていた叶多は、伊東の言葉に須賀が舌打ちをしたのを聞いて、更に萎縮してしまう。
この部屋に引っ越すなんて本当に嫌だけど、拒絶しても無駄だろうから黙っているしか出来なかった。
でも、須賀が放った言葉にだけは反抗せずにはいれなくて……。
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