アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
23
-
「今後、久世と関わるな」
「な、なんでそんな事っ……それは、それだけは、出来ません」
思わず上げた視線は須賀の真っ直ぐなそれとぶつかって……すぐに逸らしてしまいたくなるけど叶多は必死にそれを堪えた。
「二度は言わない。お前の意見は聞いてない」
「でもっ……」
「了解しました。久世の方には伝えておきます」
全く取り付く島が無い。
抑揚の無い須賀の声に、悔しさの余り歯を食いしばって伊東の方を振り仰ぐが、こちらも何を考えているのか読み取る事は出来なかった。
「残念だけど、友達ゴッコはオシマイって事かな?言わなくても分かるとは思うけど、どっちから話しかけたとしても、二人のペナルティーになるから」
「ペナルティーって……」
「いわゆる罰だね。内容はその都度主人が決める」
―――主人って……。
もう訪ねる気力も失せて、叶多は再度視線を彼から自分の爪先辺りに戻す。
主人とか従者とか……幾ら100年以上続いてる制度だからと言われても、今の時代にこんな事がまかり通るのは絶対おかしい。
だけど、大多数がそういう制度を受け入れている環境の中では、自分の方がマイノリティーになってしまう物なのだろう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 552