アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
29
-
「あっ……はい」
いつの間にか授業が終わり、昼休みになったらしい。
最近誰ともまともに話をしていなかった叶多だから、急な出来事に驚いたけど、委員長という事はきっと何か事務的な用事だろう。
どこからどう伝わったのか……叶多が須賀の従者になったという話はもう学園中に広まっていて、前以上にクラスメイトから遠巻きにされてしまってるから、爽やかな笑みを向けて貰ってもそんな風にしか思えなかった。
だけど、叶多の予想は外れていて……。
「話があるんだけど、ここじゃちょっと……すぐ済むから一緒に来てくれないか?」
「え?でも……」
「大事な話なんだ。久世君の事なんだけど……」
声を潜め、チラリと周りを伺うように告げられて……どうすればいいか迷うけれども、瞬の名前を出されてしまえば、話だけでも聞いておきたいと思ってしまう自分がいる。
他人経由で話を聞くのは良い事じゃないと思うけど……接触を禁じられている今、大事な話と言うのであれば否とはとても言えなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 552