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「やっ……何をっ!」
「いいよ」
叶多の肩を掴んだ岩崎が声を掛けたその途端……ドアの開く音が聞こえ、首を動かし背後を見ると、生徒が数人入って来るのが瞳に映り込んで来た。
「ねぇ、もう会長には抱いて貰った?」
うっすら笑みを浮かべた男に顎を掴まれ震えが来る。
肩を掴む岩崎の手から逃れようと身体を捩るが、逆に両腕を背後に引かれて身動きが更に困難になった。
「そんな事……貴方には関係無い」
しっかり相手の顔を見据えて、精一杯の虚勢を張る。
名乗りもしないこの男に、素直に答える義理は無い。
「そっか、思ってたより気が強いんだね。まあ確かに関係無いけど……」
入って来た生徒達が自分の周りを囲うのを見て、逃げ出すのは不可能だと叶多は頭で判断した。
ならば、この先自分を待っているのは……。
「岩崎君……話って何?」
「話?ああ、そんな事言ったっけ?……ってかこの状況でそんな事聞くなんて、お前やっぱり馬鹿だよな」
嘲るような笑い声は岩崎一人の物じゃ無い。
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